結論からいうと、新卒で派遣は全然アリです。派遣のデメリットさえ押さえておけば、即正社員を目指すより選択肢が増える可能性があります。
とはいえ、新卒正社員で得られるメリットを手放してしまうのもまた現実。
考えなしに派遣の道を選んでしまうと、将来後悔するかもしれません。
本記事では、新卒で派遣が「アリ?orナシ?」について徹底解剖します。ぜひ、就活の選択に活用してください。
【本記事で知れること】
新卒で一生派遣で働くのは絶対にやめとけ

新卒で派遣を視野に入れている人に言います。
「派遣は将来への繋ぎ」と考えておいてください。
一生派遣で働くと、必ず後悔します。
まずは、派遣のネガティブな現実を理解しておきましょう。
雇用が安定しない
誰もが知る通り、派遣は雇用が安定しません。
派遣先が経営不振になれば、真っ先に切られるのが派遣です。さらに、有期雇用契約だと3年までしか同一事業所で働けません。
結果「契約が切れる→派遣先を探す→また契約が切れた→派遣先を探す」の繰り返しになるわけです。
でも、人によっては「まだ若いし仕事を見つければいいだけじゃん」と考えるでしょう。
次で、派遣を抜けられなくなった末路を紹介します。
正社員は、簡単に解雇できません。解雇するためには、企業と労働者間で相当性がある条件を満たす必要があります。
安定を掴みたいなら、正社員を目指すのがベストです。
年齢を重ねるごとに仕事がなくなる
いくら派遣とはいえ、30代、40代に突入すると仕事は一気になくなります。
未経験で新たな職種にチャレンジできるのは20代まで。20代でも後半に差し掛かると、誰でもできる仕事にしか就けなくなります。
「だったら経験がある職種で派遣を探せばいいじゃん」と思うかもしれません。しかし、更なる厳しい現実が見えてきます。
30代以降で「能力高いのになぜ派遣なんだろう?」と人はよく見かけます。
結論、年齢的に正社員の仕事がないからです。
企業は、解雇が難しい30代正社員を積極的に採用しようと考えていません。どうせなら「将来性がある若者を雇用したい」と考えるのは当然のことです。
昇給・昇進がなく同期の正社員と差が開く一方になる
派遣は、昇給・昇進が基本ありません。さらに、ボーナスや退職金なども同様です。
一方で、正社員は評価制度があります。以下の年代別の平均賃金データを見てみましょう。
年代 | 高卒 | 専門学校卒 | 大学卒 | 大学院 |
---|---|---|---|---|
~19 | 191.5 | – | – | – |
20~24 | 216.2 | 223.0 | 239.7 | 274.0 |
25~29 | 240.7 | 249.2 | 272.6 | 296.2 |
30~34 | 258.5 | 269.7 | 309.6 | 360.2 |
35~39 | 276.8 | 288.6 | 354.1 | 439.3 |
40~44 | 293.4 | 307.6 | 394.7 | 498.3 |
※賃金の単位は千円
賃金にプラスでボーナスがあるので、大卒30歳で日本の平均年収460万円といったところでしょうか。
昇給の恩恵を受けられないのは、派遣の大きなデメリットです。
定年で得られる退職金の平均は約2,200万円です。
派遣には退職金がないため、定年間際になると必ず後悔すると考えておいてください。
派遣は居心地が良すぎて辞められなくなる
ここまで見て「そもそも派遣で長く働くつもりはないから」と頭によぎりませんでしたか?
事実、皆さん同じように考えるんです。しかし、派遣で働くと居心地が良すぎて辞められない人が続出します。
【派遣の居心地の良さ】
- 責任ある仕事をしなくて済む
- 嫌ならすぐに辞められる
- 社会保険や手当などの福利厚生がある
- それなりの収入がある
さらに、派遣先の雰囲気まで良いなら、より一層辞める理由がなくなりますよね?
結果、気付かない内に20代後半~30代に突入し、一生派遣で働くしか選択肢がなくなってしまうわけです。
派遣社員という社会的立場の低さ
とはいえ、幸せの感じ方や価値観は人それぞれ。それなりの給料を貰って楽しく生きられればそれでいいと考える人もいるでしょう。
しかし、派遣社員の社会的立場はどうしても低いです。
まず、住宅ローンや自動車ローンの審査に通りにくいこと。年収や勤続年数によりけりですが、厳しい声が多いのが現実です。
そしてそうなると、結婚や家庭を持つことが厳しくなる。配偶者が安定した職に就いているなら問題ないですが、片方に負担がかかりすぎるのは将来的にしんどいですからね。
さらに、年齢を重ねると「派遣で働いている」と人に言いづらくなります。
派遣を見下す人がいるという現実は知っておいた方がいいです。
新卒で派遣はもったいない
新卒で「派遣で働こうと思う」と人に話すと、多くが「もったいない」と言います。
まあ、一理ありますよね。だって、新卒という正社員雇用されやすいチャンスを逃すわけですから。
実際に、規模が大きい企業ほど中途採用より新卒採用の割合が高くなっています。(参考データ:Wantedly|採用人数の決め方とポイント|新卒・中途採用の比率平均値を解説)
企業目線で見ても然り。新卒は卒業のタイミングで応募が集中するため、求人広告などの採用コストが中途採用に比べてかかりません。
結果、優秀な人材がいれば「中途採用枠を削ってでも新卒を雇用する」ことだって当たり前にあるんです。
新卒というチャンスを活かせるのは、今しかありません。
「新卒は正社員を目指せ」とは言い切れない理由

ここまで見ると、新卒は正社員を目指した方が将来性があるような気がしますよね?
しかし、一概には言い切れません。その理由は、以下の通り。
- 就職先が合わずに辞める人は結構いる
- 正社員にこだわるとブラック企業に出会う可能性が高まる
- 正社員が安泰の時代ではなくなった
それぞれについて、詳しく解説します。
就職先が合わずに辞める人は結構いる
新卒で就職した人の約3割は、3年以内に辞めています。
就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が38.4%(前年度と比較して1.4ポイント上昇)、新規大学卒就職者が34.9%(同2.6ポイント上昇)となりました。
引用:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
しかも、離職率は年々上昇しているんですよね。新卒が3年以内に退職する理由は、以下の通り。

皆さん、辞めるつもりで就活をしているわけじゃないんですけどね。
でも、今の企業で働き続けるより「辞めたい」の気持ちが強まってしまう人が多いから退職しています。
希望に沿った就職先に出会えるのは現実難しいです。
新卒の退職代行利用者が増加している
実は、入社直後に関わらず退職代行を利用する新卒が多くいるようです。(2025年4月現在)
「辞める」と言えないだけなのか、ブラック企業だったのか、真実はわかりません。
しかし、社会人生活が始まってすぐに「辞めたい」と考える新卒が増加している事実は、知っておいた方がよいでしょう。
正社員にこだわるとブラック企業に出会う可能性が高まる
正社員にこだわりすぎると、ブラック企業に出会う可能性が高まります。特に、就活がうまくいかず妥協を考えている人は注意が必要です。
ブラック企業に入社してしまうと、パワハラやモラハラ、長時間労働が当たり前の中働かなくてはなりません。
しかも、ブラック企業は違法と知っておきながらも労働者が辞めにくい環境を作っています。
最悪のケースでは、うつ病といった精神疾患になりかねません。
身体を壊すと働くどころではなくなるので、就職先は慎重に選んでください。
正社員が安泰の時代ではなくなった
現代社会は「正社員だから安泰」と言い切れない時代に突入しました。
2024年の倒産件数は10,144件。10年ぶりに1万件を上回っています。
背景には「物価高騰」「人手不足問題」などがありますが、需要の移り変わりも大きいでしょう。
実際に、ネット社会の活発化とスマホの普及で、実店舗ビジネスが経営難に陥りました。
加えて、今後はAIの力が強まります。「人の手でしかできない仕事」から「自動化」に変わることで、廃れるわけがないと考えられてきたビジネスですら廃業の危機です。
終身雇用の正社員より、フットワークが軽いビジネスマンの方が安定に変わる可能性は全然あります。
新卒でも派遣がアリな5つの理由

新卒でも派遣がアリな理由は、以下の通り。
- やってみたい仕事の経験が積める
- 辞めたい時に辞められる
- 一時的には同じ新卒より稼げる
- プライベートの時間を確保しやすい
- 寮付きの仕事もあってお金がかからない
新卒は社会人生活においてスタートラインに立っただけです。皆さんが思っているほど、大きな差は開きません。
事実、ブックオフの元社長橋本真由美さん、吉野家の元社長安部修二さんなんかはアルバイトからスタートしていますからね。
メリット・デメリットの両側面を知ることで、今後の選択がしやすくなります。
それでは、見ていきましょう。
やってみたい仕事の経験が積める
派遣の最大のメリットは、やってみたい仕事の経験が積めることです。
そもそも、派遣は採用ハードルが低いです。やる気さえあれば、未経験でも積極的に採用しています。
さらに、未来がある新卒はより一層採用されやすい。企業によっては、教育を経て正社員登用を考えているケースだってあります。
やってみたい仕事があるなら、派遣で働いてみるのも全然アリです。
辞めたい時に辞められる
派遣は、辞めたい時に辞められます。その理由は、以下の通り。
- 派遣先企業が拒否しても派遣会社が守ってくれる
- 更新月に辞退すれば辞められる(1ヶ月~3ヶ月ごとに更新)
- 長く働くことを予定されていない
契約に関する力は、派遣先企業より派遣会社の方が強いです。雇用されているのは、派遣会社になりますからね。
さらに、有期雇用も無期雇用も基本は契約更新月が定められている。
要するに「更新しますか?」の問いに「更新しません」の二つ返事で辞められるってことです。
正社員のように雇用の縛りが強くないので、転職先が見つかればすぐに辞めることも可能です。
一時的には同じ新卒より稼げる
派遣の平均時給は1,613円です。1日8時間の週休二日制で計算するなら月給283,888円、年収3,406,656円になります。(2025年2月時点)
一方で、大卒1年目の平均年収は約284万円。正社員に比べて派遣は年間60万円多く稼げています。
一時的な話ではありますが、正社員より浮いたお金を上手く活用してみてください。
プライベートの時間を確保しやすい
派遣は、プライベートの時間を取りやすいです。なぜなら、定時で終わる仕事に絞り込んで応募できるからです。
まずは、以下の比較表をご覧ください。
項目 | 派遣社員 | 正社員 |
---|---|---|
採用ハードル | 低い (仕事を選ぶ側に立ちやすい) | 高い (選ばれる側に立ちやすい) |
仕事の責任 | 低い | 高い |
残業の実態 | 派遣会社が事前に教えてくれる | 入社するまでわからない |
残業の交渉 | 派遣会社に仲介してもらえる | 直接交渉が必要 |
派遣会社は、人材ビジネスです。紹介する度に企業から報酬を受け取っているわけですが、すぐに辞められては信頼を失ってしまいます。
そのため、就業状況のリアルを教えるのが基本です。
繁忙期に残業があるなら「ある」と伝えるし、日によって残業がある場合は「月10時間程度はあります」と教えてくれます。
正社員ではなかなか難しいプライベート時間の確保、やりたい仕事のスキルアップや資格取得に充ててみてください。
寮付きの仕事もあってお金がかからない
派遣求人には、寮付きの仕事がたくさんあります。さらに、初期費用は無料で、家具家電付きの1Rアパートがほとんどです。
考え方次第では、上京だって可能なわけですからね。浮いたお金を自己投資に充てることだってできます。
また、保証人が要らないのも大きなメリットです。
夢にチャレンジしたいけど家族の協力を得られない人も派遣を利用したりしているので、この機会に寮付きの仕事を探してみるのもアリでしょう。
新卒で派遣を賢く利用する3つの方法

多くのメリットがある派遣ですが、何も考えずに働くと一生派遣の可能性が出てきます。
新卒で派遣を賢く利用する方法は、以下の3つです。
- やりたい仕事の実務経験を積んで転職
- プライベートを自己投資に充ててスキルアップ
- 起業・フリーランスを目指す
それぞれ、見ていきましょう。
やりたい仕事の実務経験を積んで転職
最もおすすめするのは、派遣でやりたい仕事の実務経験を積むことです。
正社員だと採用ハードルが高くても、派遣なら働き先が見つかる可能性は十分にあります。
そして、実務経験を数年積んだのちに転職活動をする。
企業は、強い思いで現職に就きたい若者を「向上心がある人」「チャレンジ精神がある人」「会社に貢献してくれる人」とポジティブに捉えます。
結論、同じ中途採用でも派遣という経験で差別化できるってことです。
社会に出たら、学歴より職歴を求められます。やりたい仕事が何なのか、今一度考えてみてください。
プライベートを自己投資に充ててスキルアップ
派遣で得られるプライベートの時間は、なるべく自己投資に充ててみてください。
やりたい仕事で働くなら、資格取得を目指すのもいいですね。実務スキル+資格になるので、現職に対する強い思いがより一層企業に伝わります。
一方で、プログラマーやエンジニアなど未経験が採用されにくい職種は、別職種で働きながらスクールに通うのもアリです。
20代の間は、初歩的なスキルを習得しておくだけで転職活動が有利になります。逆に、30代になると一気に就職先がなくなります。
年齢で差別化できるのは若い内だけなので、プライベートの時間を有効活用してください。
寮付きの仕事で上京・貯金する
「上京したい」「貯金をしたい」など何かしらの目的があるなら、寮付きの仕事を有効活用するのも方法の1つです。
都心部や都会に出たい場合、どうしても初期費用が高額になりがちです。しかし、派遣の寮付き求人を使えば無料で1人暮らしができます。
そして、派遣で働きながら貯金をする。在職中に賃貸物件の契約をし、次のステップへ進む準備をする。
加えて、プライベートで自己投資をしておけば更なる飛躍が望めるわけです。
割り切って「派遣は繋ぎ」と考えるなら、寮費無料で時給1,500円~1,800円くらいの仕事は全然あります。
新卒で派遣が向いている人

新卒で派遣が向いている人は、以下の通りです。
- 明確な目標がある人
- やりたい仕事がない人
- 自由な働き方がしたい人
1つでも当てはまるなら、派遣で働いてみるのは全然アリです。
理由について、下記で説明します。
明確な目標がある人
明確な目標がある新卒は、派遣という働き方をかなり有効活用できます。
なぜなら、目的に応じて自由に勤務先を探せるのが派遣だからです。
実務経験を積みたいなら、特定の職種を探せばいいだけ。プライベートで自己投資をしたいなら、定時の仕事を探せばいいだけ。
そして、とりあえずお金を貯めたいなら高時給の派遣で働けばいいだけです。
現実、どの企業も人手が足りていません。自分なりのロードマップを描き、夢へ向かって突き進んでいきましょう。
やりたい仕事がない人
やりたい仕事がない人も、派遣が向いているといえます。
その理由は、さまざまな職種にチャレンジしやすいためです。
そもそも、派遣は正社員ほど期待されていません。すぐに辞めるのが派遣と思われているし、終身雇用が難しいから企業は派遣を利用しているわけです。
結論、お互いWIN-WINの関係を築けるのが派遣という制度。
適職と感じれば正社員雇用を目指せばいいし、合わないなら別の職種に移行できるのが派遣です。
自由な働き方をしたい人
自由な働き方、いわゆるフリーランスを目指したいなら派遣がおすすめです。
現代社会は、個人で稼げる時代になりました。ライブ配信やYoutube、Web関係やデザイン関係などがそうですね。
でも、バズるため、仕事を受注するためにはスキルと時間が必要です。現実的に、正社員という責任を担いながら二足の草鞋を履くのは簡単ではありません。
だからこそ、個人で稼ぐのに興味がある人はプライベートを確保しやすい派遣がおすすめです。
これからの日本は、フットワークの軽いフリーランスが優位になるかもしれませんからね。
新卒で派遣はやめた方がいい人

新卒で派遣はやめた方がいい人は、以下に該当する人です。
- 世間から認められないのが苦痛な人
- 楽な仕事をしたいから派遣を選ぶ人
- 学歴をキャリアに活かしたい人
それぞれ、明確な理由があります。派遣の注意点でもあるので、目を通しておいてください。
世間から認められないのが苦痛な人
世間の一部は、派遣で働く人を「正社員になれなかった落ちこぼれ」「後先を考えないクズ」と見ています。
これらは各個人の価値観であるため、覆すことはできません。例えあなたに明確な目標があってもです。
そして、愛する人ができた際、派遣という理由で愛想を尽かされることも。
派遣は大きなハンデを背負う雇用形態であることを念頭に置いておいてください。
楽な仕事をしたいから派遣を選ぶ人
そもそも「派遣だから楽」といったことはありません。あくまで正社員と比較して責任が低いだけです。
スタート時点の作業量は、正社員も派遣も大差ないんですよね。お互い初めてのことに挑戦するわけだし、新卒正社員も軽い作業量からスタートするわけです。
もちろん、勤続年数が長くなると作業量の差は出てきます。とはいえ、ここで「楽だから」と考えてしまうと絶対に後悔します。
だって、正社員は年収が右肩上がりなのに、派遣は横ばいですから。そして、ボーナスもなければ定年時の退職金もありません。
楽を選択すると将来リスクを背負う現実を理解しておいてください。
学歴をキャリアに活かしたい人
学歴をキャリアに活かせるのは新卒のみです。第二新卒、中途採用枠になると、学歴より職歴が重視されます。
あなたも「高学歴=仕事がデキる」とは限らないと耳にしたことがありませんか?
実際に、これは高学歴あるあるなんです。だって、学業と仕事はまた別ですから。
でも、新卒は学歴が評価されるのが現実。なぜなら、評価対象が学歴しかないからです。
新卒は社会的実績がありませんからね。同じ0なら知識のある高学歴を採用した方が貢献できる可能性が高いし、学業の努力をしてきた人が高評価を受けます。
だからこそ、学歴の差別化を図りたいなら新卒正社員を目指すのがおすすめです。
逆に、社会に出たら学歴の差は全然埋められると思っておいてください。
正社員or派遣で悩む新卒が知っておくべきこと

ここまで読んで、自分にとってどちらがベストな選択肢なのか迷う人もいるでしょう。
本章では、社会における仕事の現実を紹介します。
- 仕事に充てる時間は人生の6~7割を占める
- 就活はスタートよりゴールに向かう過程が大切
- 無期雇用派遣はおすすめしない
- 「とりあえず」なら正社員も派遣も同じ
仕事に対しての向き合い方として、ぜひ参考にしてください。
仕事に充てる時間は人生の6~7割を占める
社会人になると、仕事に充てる時間は6~7割を占めます。

起床した時点で、頭の中が仕事に切り替わります。仕事モードが終わるのは、夕食の時間くらいからでしょう。
そして、この生活を約40年間続ける必要があります。
どう思いますか?
結局、人生の大半は仕事で終わるんですよ。
楽しい人生を歩めるか否かは、仕事の選択が大きく関わってくると考えておきましょう。
就活はスタートよりゴールに向かう過程が大切
就活では、学歴が重要視されます。しかし「大企業に就職できたから一生安泰か?」と聞かれるとそうではありません。
そもそも、仕事ができる人と勉強ができる人は全く違います。期待されて入社したけど、結果同期に差を付けられたなんてことはよくある話。
実際に、学歴がない人が中小企業で実績を積み、大企業からヘッドハンティングされて年収1000万円以上稼いだなんて話もザラにあります。
結論、スタートなんてあってないようなものなんですよね。
努力次第で差は埋められるので、長い社会人生活を考えた上で人生設計を立てていきましょう。
無期雇用派遣はおすすめしない
派遣会社の正社員として働ける「無期雇用派遣」。3年ルールの適用外で「派遣雇用で安定が獲得できる」といわれています。
しかし、新卒で無期雇用派遣はおすすめしません。
おすすめしない理由は、以下の通り。
無期雇用派遣は「職に困った40代以降」「安定収入の配偶者がいる主夫・主婦」が就く雇用形態です。
未来がある新卒は、企業の正規雇用を目指した方が100倍安定を掴めます。
良いことを書いているWebサイトもありますが、過度な期待はしないでください。
「とりあえず」なら正社員も派遣も同じ
「とりあえず派遣はやめとけ」という声がありますが「とりあえず」が入るなら派遣も正社員も同じです。
後は結果論ですから。
社会に出ると、新たな出会いが生まれます。そして、社会の厳しさと楽しさを知る。
正社員で良い出会いがあれば、一生その会社で働きたいと思うでしょう。一方で、ならではの厳しい環境に遭遇したら「就活を妥協しなければ良かった」と思うかもしれません。
逆に、派遣で適職に出会えたなら、更なる高みを目指して転職活動ができますよね。派遣ならではの不遇を体験したなら「やはり正社員を選ぶべきだった」と後悔するでしょう。
結論、どちらを選んでも功を奏することがあり、後悔することはあるってことです。
でも、私は言いたい。
今後の選択は全て正解だと。
成功でしか知れないことはあるし、失敗でしか知れないことがある。
考え方次第で、全て成功体験になります。
自分を信じて、今の選択を大事にしてください。
新卒におすすめの派遣会社

新卒におすすめの派遣会社を紹介します。
あなたに合ったサービスを選び、将来へ繋げていきましょう。
テンプスタッフ

テンプスタッフは、業界最大級の求人数を誇る派遣会社です。
新卒におすすめできる理由は、スキルアップ支援が充実していること。派遣で働きながら、約2,600の講座を自由に受けられます。
さらに、大手とあって有名企業で働くことも可能。未来がある新卒は、そのまま正社員を目指せます。
無料登録を済ませるとあなたに合った仕事を紹介してくれるので、ぜひ相談してみてください。
求人数 | 58,000件以上 |
対応エリア | 全国 |
職種・業種 | 事務、翻訳・通訳、金融・証券、テレマーケティング、営業、販売・接客、IT・CAD・クリエイティブ、音楽・映像製作、研究開発・メディカル・医事、軽作業・製造・施設管理、保育・介護、栄養士・調理師 |
おすすめポイント | 派遣から正社員へキャリアアップできる 無料eラーニングなどスキルアップ支援が充実 求人数・職種が業界最大級 |
ランスタッド

ランスタッドは、海外にも支店を構える外資系派遣会社です。
なかでもおすすめなのが、軽作業の仕事が多いこと。梱包やラベル貼りなどの簡単作業の仕事を多数紹介しています。
未来に繋がる仕事ではないですが、スクールに通ったりプライベートを自己投資に充てたいならベストといえるでしょう。
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求人数 | 10,000件以上 |
対応エリア | 全国 |
職種・業種 | 事務・オフィスワーク、製造・工場・軽作業・物流、単発・短期のバイト、エンジニア派遣、プロフェッショナル派遣(ハイクラス派遣) |
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おすすめポイント | KDDIグループなど有名企業の派遣が多数 ライフスタイル重視で働ける 紹介予定派遣で正社員が目指せる |
日総工産

日総工産は、製造業派遣のパイオニアといわれる歴史ある派遣会社です。
求人は工場が中心ですが、トヨタ自動車やデンソーなど大手メーカーで働くことが可能です。
さらに、高額の入社祝い金が貰える求人が豊富。大手メーカーは時給も高いので、短期間でガッツリ稼げます。
派遣から正社員になった人も実際にいるので、モノづくりに興味がある人にぜひおすすめです。
求人数 | 2,900件以上 |
対応エリア | 全国 |
職種・業種 | 製造業、軽作業 |
おすすめポイント | 入社祝い金+高時給でガッツリ稼げる 求人の大半は寮付き 大手メーカーで働ける |
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求人数 | 3,000件以上 |
対応エリア | 全国 |
職種・業種 | 営業、IT、事務、マーケティング、製造技術、販売、接客、その他 |
サポート内容 | 面接対策 求職者の適正を考慮した面談 志望動機・自己PRのアドバイス 求人紹介 |
新卒の派遣に関するよくある質問

- Q派遣の3年ルールって何?
- A
同一事業所で3年までしか働けない有期雇用派遣のルールのことです。
法律上、3年経つと必然的に他の派遣先に異動しなければなりません。
しかし、派遣先が高い評価をしているなら、正社員登用する可能性は十分にあり得ます。
- Q無期雇用派遣ってどんな働き方?
- A
3年の縛りがなく無期限で同一事業所で働ける制度のことです。
派遣切りに遭わない限りは一生働けますが、昇給・ボーナスは期待できません。
また、あくまで派遣雇用なので、契約次第では派遣先を転々とする可能性があります。
- Q新卒で派遣は負け組なの?
- A
負け組と思う人は一定数います。
どちらにしても、派遣を勝ち組と思う人は少ないです。
若い頃に高い給料を貰えて羨ましいと思われることはありますが、将来的には正社員に抜かれることを踏まえておいてください。
- Q派遣はブラックが多いって聞くけど本当?
- A
派遣会社にもブラック企業はあります。
例えば「ブラックの派遣先を平気で紹介する」「残業強要やパワハラ問題に応じない」「賃金の未払い」など。
実際に、近年は派遣会社の倒産が相次いでいます。
親身だった地元企業が経営不振で結果ブラックと同じ対応になったという事例もあるので、なるべくなら安定の大手派遣会社に登録することをおすすめします。
まとめ:派遣という雇用制度を賢く利用しよう
派遣で働くなら、あなたのビジョンに応じて賢く利用しましょう。
実際に、私も派遣を利用した1人です。しかも、中卒で0からのスタートでした。
でも、今では日本の平均年収を軽く超えています。正直、スタートラインなんてあってないようなものと思っています。
後は、あなたの頑張り次第です。中高大で私より努力してきたあなたなら、どんな道を選んでも成功を掴めます。
自分を信じて、楽しい人生を歩んで行ってください。
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