「工場派遣に将来性はあるの?」「このまま続けて大丈夫?」
これから働く人、すでに工場派遣で働いている人、どちらも気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、工場派遣の将来性を独自見解していきます。
工場派遣のキャリアに将来性はあるのか
結論から言うと、何を求めて働くかで違います。
正社員のような昇給・昇進ルートを求めると、将来性はありません。
一方で、派遣切りに遭わず安定して働きたいだけなら、将来性の確保はしやすいです。
まずは、工場派遣で働き続けたらどうなるのかを解説します。
賃金は緩やかに上昇する
最低賃金の上昇にあわせて、工場派遣の賃金も緩やかに上昇していく可能性が高いです。
実際に、ここ数年だけで1,204円(h29)から1,426円(R6)と222円上昇しています。
ただし、工場にも予算があるため、このまま右肩上がりに上昇していくとは考え難いです。
少しずつ上昇率が緩やかになり、いずれは一定の基準で落ち着くでしょう。
そして、実質賃金が停滞気味とあるように、社会全体の賃金は増加傾向にありますが、物価も高騰しています。
賃金上昇で豊かになるというより、長く生活に困らない賃金を確保できるという見方が正解に近いです。
参考:厚生労働省|派遣労働者の賃金(時間給)の推移(業務別)
勤続年数が長くなるにつれ正社員と差が開く
そもそも派遣には、正社員のような昇給・昇進がありません。
昇給制度を導入する派遣会社もありますが、時給がごくわずかアップする程度です。
一方で、正社員は勤続年数が長くなるにつれて昇給・昇進していき、ボーナスまでもらえます。
スタート地点は月給換算で派遣がお得に感じますが、年収で考えると大きな差がついていきます。
転職に有利なスキルは身につかない
基本的に、工場派遣で働いても武器になるスキルは身につきません。
配属工程の作業がこなせるようになるだけです。
もちろん肩書きで「工場経験者」と名乗るのは可能ですが、問題はこの経験が転職に役立つかどうかです。
そもそも1つの工場で莫大な工程があり、たった1つの作業を覚えただけにすぎません。
しかも、各工場で作業内容が違うため、現場経験を戦力の保証となるスキルと捉えてくれません。
結果、派遣からの転職は再び派遣に行き着く可能性が高いです。
正社員登用の可能性は低い
正直なところ、正社員登用の可能性は低いです。
よほど人手に困っている工場ならあり得ますが、代替が利く工程だと厳しいと思っておいていいでしょう。
正社員を目指すなら、保全や設計、オペレーターなど戦力として欠かせない人材になることが求められます。
長くは働ける
ただ、派遣社員として長く働くのは全然可能です。
「ロボット化で仕事がなくなる」といった噂もありますが、中小工場が9割以上を占める日本では夢物語にすぎません。
【完全自動化が現実的ではない理由】
- そもそもすべての工場で活用できる製造機械がほぼない
- 独自開発費用・導入費・維持費が莫大すぎる
- 全工程をロボットで補うにはコスト・年数がかかりすぎる
- 開発失敗のリスクが高すぎる
- 導入して採算が取れるとは限らない
いつ製造品の需要がなくなるかわからないのに、円滑に回っている人の手を削ってまでリスクを背負うわけがありません。
実際に、今でも単純作業を自動化せず手作業で回している中小工場は多いです。
経営面を考えると、まだまだ人の手は残ります。
工場派遣のキャリアを未来につなげる方法
ネガティブな事実ばかり語ってきましたが、工場派遣のキャリアを将来に活かす方法は存在します。
正社員を目指す人は、ぜひ目を通してみてください。
資格を取得する
代替が利かない人材になるには、資格を要する職種を選ぶことです。
おすすめな資格は、以下の通りです。
| 職種 | 資格 |
|---|---|
| フォークリフト | フォークリフト運転技能講習 |
| 設備保全・メンテナンス | 機械保全技能士 電気工事士 |
| 品質管理 | QC検定 |
| 設計・技術職 | CAD利用技術者試験 |
高時給の派遣求人に就きやすいのはもちろん、経験を積んでそのまま正社員登用の道だって開けます。
在職中に資格取得支援をしてくれる派遣会社もあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
正社員登用の実績がある工場を選ぶ
派遣会社に相談し、正社員登用の実績がある工場を紹介してもらいましょう。
強い意志が伝われば、優遇して紹介してくれる可能性が高いです。
実際に、工場へ直談判や派遣にアドバイスなど、正社員登用のために後押ししてくれる担当者もいます。
派遣会社からしても、正社員登用の実績ができるとアピールポイントになるので、希望を叶えるために動いてくれるはずです。
工場派遣で長く働きたいなら無期雇用派遣を目指す
「とにかく派遣で長く働きたい」「派遣切りに遭いたくない」といった人は、無期雇用派遣を目指しましょう。
無期雇用派遣のハードルはさほど高くなく、真面目に働く人には派遣会社から声がかかるケースがあります。
ただ、派遣会社によって採用条件が違って、必ずしも無期雇用で働けるとは限りません。
無期雇用派遣を目指す人は、各社の求人をチェックして「無期雇用へ転換あり」などの件数が多いか見ておきましょう。
まとめ
- 正社員並みの待遇を求めるなら将来性は低い
- 派遣で長く働きたいだけなら将来性は確保できる
- 給料差が開く前に早めの転職を心がける
- 資格取得して正社員登用のチャンスを広げよう

