上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
そんな方に向けて、この記事では工場派遣の人間関係について紹介します。また、良い人間関係を築くためのコツもまとめました。
働きやすい工場やおすすめしない工場も紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
派遣会社2つと工場3つを渡り歩いたリアルを紹介します。
【この記事で知れること】
【結論】人間関係は勤務する工場で異なる
結論からいうと、人間関係は勤務する工場で異なります。加えて、同僚や上司の人間性も関わる問題なので、工場派遣という括りのみで人間関係の良し悪しは断言できません。
派遣社員同士は特に問題ないですが、めんどくさいと感じるのはやはり正社員になるでしょう。また、違う働き方となるパートも若干もめる原因になりやすいです。
実際に、人間関係がストレスになって辞める人もたくさんいました。
とはいえ、どんな悪い環境でも良い人間関係を築ける人はいます。一方で、正社員や工場関係者が良い人ばかりに関わらず、もめてばかりの派遣社員がいるのも現実です。
相手の出方次第なところはありますが、こちらの対応も大切ってことですね。
【選ぶポイント】人間関係が良い・悪い工場の傾向
人間関係が良い・悪い工場の傾向と簡単にまとめました。あくまで傾向に過ぎませんが、工場全体の雰囲気には多少ながら偏りがあります。
これから工場を選ぶ際の参考にしてください。
良い人間関係が築ける工場
良い人間関係が築きやすいのは、仕事にゆとりがある工場です。ストレートにいうなら、時給は安いけど比較的楽な仕事ってことですね。
こういった工場は、求められる仕事が多くありません。さらに、身体的負担やスキルが必要ない仕事は、社員も派遣もパートもみんなストレスを抱えず作業できます。
単純に人間性が悪い人がいるなら円滑な人間関係は築きにくいですが、そういった人は周りも嫌っているので、味方が多く気分が楽に仕事ができるでしょう。
人間関係が悪い工場
人間関係が悪くなりやすいのは、作業環境が悪い工場、そしてとりあえず忙しい工場です。要は、時給は高いけど残業も多い工場ですね。
バタつく仕事は心身の負荷がかかり、一息つける時間がほとんどありません。疲れが蓄積するとちょっとしたことでイライラしがちになるので、ピリついた雰囲気になりやすいです。
そして、こういった工場の正社員はサービス残業を強いられているケースもあります。社員さんたちも人間なんで、どうしても自分の待遇と比べてしまうんですよね。
だって、派遣は派遣会社と法律が守ってくれ、働いた分の賃金は確実にもらえますから。
日々与えられた作業しかしない派遣がミスをすると「このくらいしっかりとやってくれよ」と強く当たる社員が出てくるのは仕方ないことかと思います。
もちろん多忙な工場でも良い人間関係を築けるケースはあります。そして、ミスは起こるものと考え親切にサポートしてくれる社員もいます。当たり外れがあると考えていた方が良いですね。
人間関係でストレスを抱えにくい工場の特徴3選
人間関係でストレスを抱えにくい工場の特徴は、以下の通りです。
- ゆとりがある上司がいる
- 最新機器が揃っていて働きやすい
- 残業が少ない
ゆとりのある上司がいる
上司にゆとりがあると、その工場は働きやすいです。なぜなら、失敗やミスは起きるものと考えており、いざという時は冷静に対応・指示をしてくれるからです。
工場に3つ出向して思うことは、作業員はギスギスしていても、現場の責任者たちは皆さん冷静で優しくゆとりがありました。
働く前に上司を知ることはできないにしても、派遣で工場を選ぶ際には見学できるので、雰囲気を今一度確認しておきましょう。
最新機器が揃っていて働きやすい
最新機器が揃っていると、作業が円滑に進んで働きやすいです。そして、働きやすいということは作業員の負担が減るので、必然的にストレスが軽減されて人間関係が円滑に築きやすくなります。
逆に、機械が古い工場、エラーが多い機器ばかりだと、人の手で補わなければなりません。そうすると、作業環境の悪さからストレスがたまり、小さなミスが人間関係のトラブルへと繋がります。
実際に、機械のミスなのに作業員が強く責められるといった理不尽なこともあるので、工場見学の際に周りを見渡してみてください。
残業が少ない
残業が少ない工場選びは、人間関係のストレスを抱えない上で重要な条件といえます。なぜなら、残業が続くと心身の疲労から作業員のみんながストレス過多になっていくからです。
これは私の経験談ですが、最初は残業があると稼げて嬉しいんですよね。短期的な目でしか見てないし、できる仕事が少ないことで作業量が必然的に少ないんで。
ただ、これが日々続いていくと、かなりしんどくなってきます。心身の疲労が蓄積されていき、人為的なミスが増えていく。
その結果、みんな「早く帰りたい」「いつ終わるの」「残業ばっか」と嘆き始め、工場の雰囲気全体がどんよりしていきます。
逆に、定時で終わる工場はみんな明るく淡々としているケースが多いです。
残業が少ないと稼ぎは減りますが、人間関係を重視するなら決められた時間で終わる工場がおすすめです。
良い人間関係を築く4つのコツ
工場派遣で、良い人間関係を築く4つのコツを紹介します。
- 挨拶をする
- 言い訳をしない
- ガツガツいかず謙虚に対応
- 仕事と割り切る
挨拶をする
相手から良い返答がなくても、挨拶をする習慣を付けましょう。ただし、単なる言葉だけでは意味がありません。
大きな声じゃなくてもいいですが、とりあえず笑顔で明るい挨拶を心がけてみてください。日々繰り返すことで、印象が良くなりこちらのペースに持っていけます。
そして、相手はあなたのことを良い人間だと感じ始め、ミスがあっても不備があっても全て受け止めてくれるようになるはずです。
人間関係の基本は挨拶からです。良い印象を与え、自ら働きやすい環境を作っていきましょう。
言い訳をしない
自分がやったことじゃないにしても、言い訳は絶対にしないことです。そして、ミスが起きたらまずは謝ること。
社員や責任者はミスが起きた際にあなたに正すよう促しますが、そもそも責めているわけではありません。誰がやったかとか機械が悪いとかではなく、同じミスが起きてほしくないだけなんです。
日々言い訳をしないことであなたへの信頼が生まれ、他人が犯したミスはあなたがやったことではないと理解してくれます。そして、あなたのミスも何かしらの理由があると理解してくれる。
腑に落ちないことが多いかと思いますが、自分以外のミスも失敗しないための教えと思って辛抱してみてください。
ガツガツいかず謙虚に対応
ガツガツ行かず、謙虚に対応することも大切です。例を挙げるなら「○○の方がいい」とか「△△にした方がやりやすい」とかは言わないことです。
そして、教えてもらったことは自分なりにアレンジせず、そのままやり通すこと。
そもそも、社員さんたちはそこ数ヶ月働いた派遣よりも長く働いています。そして、1つひとつの作業手順が決まっているのは、効率だけでなく確実性があるから。
派遣が思いついたことはすでに社員さんたちは実践済みなんで、こちらが何か言っても「それはやった上で手順書作ってんだよ」としかなりません。
いろいろ思うことがあるはずですが、謙虚に受け止め教わるがまま作業をこなしていきましょう。
仕事と割り切る
これは全てのまとめになりますが、何があっても仕事と割り切ることです。
「笑顔で挨拶は苦手」「言いたいことだってある」「自分のせいじゃないのに」「自分より若い奴から何で言われなくちゃいけないんだよ」など、実際に働くといろんな感情が出てきます。
ただし、工場派遣の場合は仕事と割り切った方が楽です。そして、仕事以外で楽しみを見つけてみてください。
ストレートすぎますが、派遣は所詮派遣なんです。人間関係を良くしようと思っても、工場側はいずれ辞める人材としか思っていません。
そして、工場派遣は法改正から給料が良くなっていますが、長く働く仕事ではないです。あくまで、何かしらの目的を達成するために利用する仕事だと私は思っています。
工場派遣から正社員を目指すのも良し、次の仕事への繋ぎでも良し、お金を貯めるのも良し。
長く派遣を続けると抜けられないといいますが、これは事実です。
定年を迎えると働くことはできないので、現在の生活を考えながら次の目標を少しずつ計画していきましょう。
工場派遣で見たリアル
私が目の当たりにした工場派遣のリアルについて触れていきます。
年配は強く当たられることも
男性の年配の方は、強く当たられるケースがよく見られました。ただし、これは仕事ができないからではありません。
終身雇用といわれた世代の中で、40代~50代から派遣で働く人は何かしらの事情を抱えている方が多いです。
例えば、職を転々としているとか、派遣でずっと働いているとか。そして、そういった方は働くうえで何かしらの言い訳をしたり我を出したりする。
謙虚に受け止めているなら年配だろうが強く当たられることはありません。覚えが遅かろうとも。
私が働いた3つの工場の内2つでよく見られた光景です。身体がしんどいだろうしかわいそうとは思いましたが「仕事なので仕方ない」のが率直な感想です。
女性は年上のおばさんと上手くいかないことがある
女性は、年上のおばさんと上手くいかないことがあるようです。私は男性なので同じ職場の女性派遣から聞いただけですが、ネチネチと言われることが苦痛と言っていました。
例えば、言い方がきつい、分からないことを聞いたけど返事がない、社員と派遣の扱いが全く違うなど。
とはいえ、他のおばさんたちが味方に付いてくれたそうで「最初はきつかったけどもうどうでもいい」と笑って言っていました。
要は、人間性の問題ってことですね。変な人は割り切るのが一番です。
パワハラがあった
これは大手メーカーであった話ですが、若くておとなしそうな派遣に社員さんが怒鳴るパワハラを見かけました。
入ったばかりで仕事の覚えが遅く、小太りで素早く動くのが苦手そうなメガネの男の子です。昼休みも食事に行かせず仕事の件で怒り散らかし、その男の子は黙って俯いていました。
社員さんも若い方でまだ自分中心だったのでしょう。ただ最終的には、派遣会社の担当者が工場に強く訴えかけ、現状を知った管理者のサポートでその男の子は別の部署に配属されました。
パワハラを見たのはこの1回限りです。とはいえ、配属される工程の上司によってはパワハラがないとは言い切れません。
少しでも嫌なことがあれば、すぐに派遣の担当者か工場の管理者に相談してください。
彼らは見て見ぬふりはしません。いつでも味方になってくれるので、安心してください。
工場派遣の人間関係がきついときの対処法
最初にすべきことは、派遣会社の担当者に相談することです。
そして、本当に嫌なら辞めた方がいいです。人間関係は合う合わないがあり、相手次第のところもあるのであなただけで解決できる問題ではありません。
派遣会社が抱えている工場は基本的に数千件を超えています。そして、派遣会社も今勤めている会社だけではありません。
無理せずあなたが働きやすい工場を探しましょう。
派遣会社が、人間関係の悩みを放置したり我慢を強要したりすることはありません。1人で抱え込まず、些細なことでも相談しましょう。
良い人間関係が築きたい方におすすめの派遣会社
良い人間関係が築きたい方におすすめの派遣会社を2つ紹介します。おすすめの会社は、以下の通りです。
- ランスタッド
- 日総工産
ランスタッド
ランスタッドは、工場だけでなく倉庫の仕事も紹介している派遣会社です。基本的にはコツコツ系の仕事が多く、人間関係を気にせず1人黙々と働きたい方に向いているでしょう。
さらに、長期派遣から短期バイトの案件まで含めると、10,000件を超えています。全国に拠点を構えており、働く場所を気にせず仕事を探すことが可能です。
主夫・主婦から若い人、シニア層まで幅広く働いている派遣会社なので、まずは登録をしてお仕事の相談をしてみてください。
会社名 | ランスタッド株式会社 |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 10,000件以上 |
求人サイト | https://www.randstad.co.jp/ |
日総工産
日総工産は、大手製造メーカーを中心に派遣求人を取り扱っている派遣会社です。そのため、高時給の求人が多く揃えられています。
ただそう聞くと「きついなら人間関係は悪いんじゃないの?」と思うはずですが、実際にはそうではありません。
下請けの地元密着工場の求人も多く、知れた仲間と和気あいあいと働けると評判です。働き先は担当者が柔軟に対応してくれるので、何なりと相談してみてください。
会社名 | 日総工産株式会社 |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 約1,700件 |
求人サイト | https://www.717450.net/ |
【派遣】工場勤務の人間関係によくある質問
- Q工場派遣に新人いじめってある?
- A
新人だからいじめようという風潮はありません。むしろ、新人には期待が込められているので、優しく接されるケースが多いです。
とはいえ、挨拶ができなかったり覚える気がなかったりすると、厳しい態度を取られるかもしれません。
社会人としてのマナーが大切ということですね。
- Q工場勤務は頭おかしい人が多いって本当?
- A
そんなことはありません。むしろ、工場勤務という働き方だけで頭がおかしいと断言する人の方が問題です。
ただし、事務系やIT系など他の業種とは違う路線で働いています。そのため、どことなく合わない感じがするかもしれません。
- Q工場派遣の人間関係って結果きついの?
- A
楽と感じる人は少ないです。そもそも、人間関係が楽な仕事なんてありません。
優しい人が多くても、性格・価値観が違えば不満に思うのが人間ですから。後は相性と思っておきましょう。
まとめ
この記事では、派遣会社の人間関係についてまとめました。
結論、派遣会社の人間関係は良くも悪くもなく人によりけりといった感じです。派遣は1つの作業をこなすために採用されているので、工場側は人間関係云々までは考えていません。
とはいえ、仲良くなって正社員になる派遣がいれば、無期雇用で働き続ける人もいます。まずは派遣会社に登録して、人間関係の不安や働きやすい職場について相談してみましょう。
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