「工場派遣で手取り20万稼ぎたい!」
そんな人のために、今回は工場派遣で手取り20万稼ぐ方法と仕事内容を紹介します。
実体験も交え解説するので、ぜひ参考にしてください。

手取り20万稼ぐために必要な月収と時給

必要な月収
手取り20万円の場合、月収の目安は最低25万円です。
所属する派遣会社や地域によって若干の差はありますが、20~25%程度給料から天引きされます。
【天引きされる福利厚生】
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
- 所得税
- 介護保険(40歳以上のみ)
- 住民税(申請をしなければ翌6月から天引き)
国民健康保険や国民年金に比べると、社会保険の方が安く済むケースが多いです。
また、退職後に失業給付がもらえる雇用保険、申告不要な納税制度なども付いています。
月5万円の天引きが多いと思うかは人それぞれですが、納付のわずらわしさを踏まえると安いもんかなと私は思います。
「社会保険に加入したくない」という人もいますが、月収25万は加入が必須です。
加入条件の義務を満たすため、逃れられない現実と思っておきましょう。
必要な時給
時給の目安は1,400円です。
しかし、細かく言うと勤務日数と労働時間で必要な時給が変わります。
- 月20日勤務×8時間=160時間…時給1,560円
- 月22日勤務×8時間=176時間…時給1,420円
工場派遣の平均時給は約1,400円。
しかし、業種や工場、地域によってピンキリなので、現実には1,000円~1,800円と差が大きいです。
そのため、ある程度高時給じゃないと手取り20万円は厳しいかもしれません。

工場派遣で手取り20万を目指せる仕事

時給の差は、以下の3つで生じます。
- 業種
- 職種
- 地域
それぞれ見ていきましょう。
手取り20万を目指せる業種
平均時給1,400円を超える業種は、以下の4つ。
- 車・バイク・重機系
- 半導体・先端技術
- 機械・精密機器・金属
- ゴム・プラ・石油・化学

これら4業種は需要が高く、残業・夜勤がある可能性も高いことから、手取り20万は固いです。
また、その他業種でも、1,350円を切らなければ工場次第で手取り20万を目指せるでしょう。
一方、フード・飲料系は極端に平均時給が低いです。人気の業種ですが、稼ぎは期待できないかもしれません。
手取り20万を目指せる職種
平均時給が高い職種は、主に以下の通りです。
- 資格保有(フォークリフト、クレーン、玉掛けなど)
- 技術職(メンテナンス、設計、溶接、生産技術など)
- 管理職(生産管理、品質管理など)
- 組立、加工、プレス、バリ取り
- 部品供給・運搬

要するに、未経験者は体を駆使しないと手取り20万は厳しいってことですね。
ピッキングや梱包など軽作業で高時給の工場・倉庫もありますが、規模が大きな大手メーカーが中心となります。
地域別の平均時給
地域で、平均時給に大きな差が生じます。

日本の中心である関東、大手工場が並ぶ中部・東海は高時給です。
一方、北海道・東北や信越・北陸は時給が低め。
同じ業種・職種でも、エリアで時給に差が出てくるので、満足を得られる給料がもらえないかもしれません。

工場派遣で手取り20万を稼ぐ方法

仕事探しは派遣会社に相談を
仕事探しは、派遣会社に相談してください。
自ら求人を探して応募する方法もありますが、ぶっちゃけ高確率で受かりません。
ハローワークもそうですけど、人気の求人ってすぐに埋まっちゃうんですよね。結果、妥協を重ねて条件が低い工場で働くことになります。
希望条件に沿った職探しが派遣会社の仕事なので、プロの手を活用しましょう。
派遣面談では「こんな細かな条件まで聞いてくれるのか」と思えるほど親身になってくれます。
相手は工場ならではの悩みを熟知しているので、不安があれば何でも聞いてみてください。

給料以外の希望条件も明確に伝える
給料以外の希望条件も、明確に伝えましょう。
なぜなら、給料と仕事内容が見合わないと辞めたくなるからです。
「稼ぎたいから工場で働く」という目的。でも、月収25万を満たす労働時間を達せない限り、手取り20万はもらえません。
要するに、稼ぐためには辞めないことが前提なんです。
工場勤務は「労働に対する心身の疲労」「残業・夜勤」「暑さ・寒さ」など、ならではのきつさが多く存在します。
派遣面談で条件を事細かに尋ねられるので、正直な思いを伝えましょう。
工場派遣は、辞める人がかなり多いです。大半は、1年持ちません。
理由は「仕事に耐えられない」から。
収入が1~2万減っても、働きやすさがあれば充実度はアップしますよ。
年間休日は110日が目安
手取り20万を目指すなら、年間休日110日が目安です。
年間休日 | 月の労働日数 | 時給の目安 | 月の休日目安 |
---|---|---|---|
年間休日110日 | 21日~23日 | 1,350円~1,400円 | 土日休みで月1~2回土曜出勤あり 祝日はほぼ出勤 |
年間休日115日 | 20日~22日 | 1,500円~1,600円 | 土日休みで月1~2回土曜出勤あり 祝日は一部出勤 |
年間休日120日 | 19日~21日 | 1,600円~1,700円 | 土日休み 祝日休み |
高時給なら年間休日115日~120日でも月収25万を目指せますが、その分の肉体的疲労、精神的負担は覚悟しておかなければなりません。
収入を取るか、休日を取るか、無理ない働き方を考えてみてください。
しんどさ覚悟で高時給の仕事に就けば、月収30万以上も目指せます。
ガッツリ稼いで次なる道へ進むのもアリですよ。
残業・夜勤を活用する
時給が多少低くても、残業・夜勤を活用すれば手取り20万を目指せます。
なぜなら、残業・夜勤は時給から25%割り増しされるためです。
以下のシミュレーションを見てみましょう。
【時給1,300円のシミュレーション】
- 月22日勤務…228,800円
- 残業代…1時間1,625円
- 深夜手当(休憩1時間を除く6時間)…1日1,950円
- 月22日勤務+残業10時間=245,050円
- 月22日勤務+夜勤10日=248,300円
- 月22日勤務+残業10時間+夜勤10日=264,550円
一気に手取り20万が現実的になりました。
派遣面談で夜勤・残業が可能か聞かれるので、収入に比重を置きたい人はぜひ頑張ってみてください。
法的には、残業は25%の割増、深夜手当は時給の25%を支給となります。
【時給1,000円の場合】
- 残業代…1時間1,250円
- 深夜手当…1時間250円
深夜は時給+深夜手当となるので、計算的には1.25倍で変わりないのですが、間違えないよう覚えておきましょう。
工場に強い派遣会社を選ぶ
派遣会社はかなりの数が存在しますが、稼ぎたいなら工場に強い派遣会社を選んでください。
なぜなら、派遣会社ごとで時給に差が生じるためです。
どうしても、大手派遣会社の方が好条件になりやすいんですよね。だって、人員を大量に抱えていて、1人あたり利益率が低くても採算が取れるから。
工場側からしても、1~2人しか送り込めない小規模の派遣会社より、大量に人員を送り込んでくれる大手を大切にしたい。
求人の数も全然違うので、なるべくなら工場特化かつ大手の派遣会社を利用しましょう。

入社祝い金がもらえる求人を探す
短期間の繋ぎで考えているなら、入社祝い金を活用するのも方法の1つです。
入社祝い金とは、定められた期間働くことでもらえる寸志のようなもの。
大手メーカーに多く、高額だと総額50万円を超えているケースも。また、急募の求人で5万~10万程度の入社祝い金を用意していることもあります。
県外へ出稼ぎ
近隣に目ぼしい求人がないなら、県外へ出稼ぎもアリです。
工場派遣は寮付き求人が多く、単身者向けに1Rアパートを用意しています。
寮費は求人によりけりですが、目安は月1万~3万程度。初期費用は無料で家具家電付きが基本です。
家族・カップル向けの寮を用意している派遣会社もあるので、まずは相談してみてください。
寮の活用で手取りアップが目指せる
寮を上手く活用すると、実質的な手取りが増えます。
項目 | 単身者の目安 | 寮の目安 |
---|---|---|
初期費用 | 10万~20万 | 無料 |
家賃 | 地方:3万~5万 都市部:6万~9万 | 1万~3万 寮費無料の求人あり |
光熱費 | 1.5万~2.3万 | 実費 定額(月1万など) 光熱費無料の求人あり |
赴任費用 | 実費 | 無料(チケット配布、領収書で返金など) |
家具・家電・エアコン | 実費購入 修理費負担 | レンタル制(月5千円程度) 修理費は会社負担(交換あり) |
退去費 | 実費(数万円) | 原則無料(部屋の状態による) |
月総額 | 地方:5万~7万 都市部:8万~11万 | 1万~5万(求人による) |
毎月の負担が軽減されるのはもちろんですが、意外と楽なのが家具家電の購入が必要ないことです。
冷蔵庫やエアコンが壊れたらすぐに交換・修理してくれるし、何より費用がかかりません。
仮に手取りが2万減っても、支払いが少なくなれば実質的に変わりませんからね。
普通に住めば退去費もかからないし、かなり安く済みますよ。

知っておくべき!工場派遣の現実

繁忙期・閑散期による給料への影響
工場には、必ず繁忙期と閑散期があります。
最も影響を受けるのは、年末年始とお盆休み。どこも1週間程度休みになるので、どうしても給料が減ります。
逆に、連休前後は残業や休日出勤になりやすい。11月なんかは忙しいことが多く、年末の給料は結構潤います。
また、製品の需要に応じて生産数が変わることも。新製品の発売前は急に忙しくなったり、売れ行きが悪くなって急に暇になったりします。
派遣は時給制なので、年間通して給料が安定しにくいです。
昇進・昇給がない
派遣は、昇進という考え自体がありません。加えて、昇給も基本的になしです。
そのため、時給はずっと同じと考えておいてください。
応募時に妥協してしまうと、早いうちに異動の検討が必要になってきます。
工程によっては仕事がきつい
工場は、同じ職種(組立・加工・梱包など)でも工程によって仕事内容が異なります。
結論、当たり外れがあるってことですね。
配属されるまで何の仕事かわからないし、運が悪ければかなりしんどい工程の可能性も。
時給は変わらないので、理不尽と感じた場合は派遣会社の管理者に相談することをおすすめします。
人間関係は相性次第
人間関係は、相性次第と思っておいてください。
ぶっちゃけ、嫌な人は必ずいます。
とはいえ、3工場で働いた感じでは派遣だから差別されるってことはありませんでした。
人間性の問題なので、性格が悪い人はみんなから嫌われます。逆に、社員さんとの壁がなく仲良く過ごせる人もいます。
とにかく笑顔で挨拶を交わせば、皆さんと仲良くできますよ。

【体験談】年間休日120日+楽なのに月収30万稼げた仕事

私の体験談ですが、年間休日120日で楽なのに月収30万円を軽く超えた仕事がありました。
その仕事は、オペレーター。
ライン管理も兼用でしたが、基本は機械の操作と書類記入・PC入力のみ。あとは、製品の品質も責任を負っていましたね。
時給は1,500円スタートで1年ごとに100円昇給。ラインの生産準備で30分早出と、締め作業で30分残業を毎日行っていました。
精神的負担は多少大きいかもしれませんが、肉体的負担がほぼなく、工場の雰囲気もかなり良かったです。
働いてみるまで実態が見えない工場派遣。でも、自分に合った工場と出会えればかなり楽に稼げます。
外れと感じた大手自動車メーカー
逆に外れだったのが、トヨタ自動車。
時給は1,650円で高かったのですが、とりあえず仕事がきつすぎた。
組立工程で休憩以外は動きっぱなし。車1台分が作業時間ギリギリで組まれているので、気を休められる時間が全くありませんでした。
とはいえ、その分給料は月30万円を切ることがなかったんですけどね。入社祝い金もあったので、一時的に手取り40万円を超えたこともあります。
ガッツリ稼ぎたい人には、向いていますよ。
「きつい」の感じ方は人それぞれ違う
私は「オペレーター兼ライン管理が楽だった」と言いましたが、正直人それぞれです。
黙々と体を動かし続ける方が楽と言う人もいたし、ライン管理が苦痛で辞めた人もいました。
一方で「手取り17万~18万でもいいから」と、梱包やラベル貼りで日々淡々と楽しそうに稼いでいた人たちもいます。
時給1,200円~1,300円あれば手取り15万は軽く超えるので、あなたに合った仕事を見つけていきましょう。

手取り20万を目指せるおすすめの派遣会社

まとめ
結論、手取り20万は何かしらのきつさが付いてくるってことですね。
みんなが楽と思う仕事は、多くは稼げません。
あとは、タイミングと出会いの問題。
運良く人気求人に空きがあれば、思いもよらない好待遇で働けることだってあります。
まずは、派遣会社に相談してどんな仕事があるか教えてもらいましょう。

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