「建設業を辞めたい」「転職したいけど仕事がない」
建設業からの転職って、どうしても選択肢が限られますよね。
職歴は同業種しか活かせないし、どの仕事なら自分に合うのかなかなか見えてこないものです。
そこでこの記事では、建設業の職人から工場派遣へ転職した私の経験談を紹介します。
13年の建設業経験、3工場渡り歩いたメリット・デメリットを率直な感想からお伝えします。
建設業を辞めたいと言われる理由
体力的にきつい
建設業は、何の仕事でも体力的負担が大きいです。
重量物運搬や無理な姿勢、常に動きっぱなしなど言い始めたらキリがありません。
他の仕事をやってみたら「こんなに楽な仕事あるんだ」と驚くほど、建設業はきついです。
休みが日曜しかない
建設業は、土曜でも当たり前のように仕事があります。
近年は週休二日制を取り入れる建設企業も増えてきましたが、実態は「土曜休みがあればいい方」くらいです。
また、工期や天候のバランスもあるので、建設業は他業種と比べて休日が少ないです。
天候で収入が不安定になる
現場職は特にですが、天候によって休みになるケースがあります。
月給制なら問題ないですが、日給月給制の労働者はどうしても収入の波が激しくなりがちです。
そして、休みの穴埋めで休日出勤したり残業が増えたりと、ライフワークバランスまで保ちにくくなります。
暑さ・寒さのきつさ
建設業は、暑さ・寒さがある中で仕事をしなければなりません。
最近はファン付きの空調服などが出てきたとはいえ、完全に外気との温度差を防ぐことは不可能です。
耐性が強くなり当たり前のように働いていますが、実はかなり過酷な環境で仕事をしています。
早起きと帰宅の遅さ
作業員は、現場次第で通勤時間が変わってきます。
遠方だと移動時間が増え、早起きして帰宅まで遅くなるといったケースがザラにあります。
会社通勤にプラスして現場移動の時間も加算されるのは、建設業ならではのしんどさです。
現場移動のストレス
作業車に複数人で移動する現場職は、車内の窮屈さや気遣いなど見えない負担がかかります。
「朝は必ずコンビニに寄る」「昼休憩も車内の可能性」「早く帰りたいのに終わってまたコンビニに寄る」など…。
勤務会社によって違い一概には言えませんが、現場移動のストレスを抱えている人は結構います。
見えない残業がある
これも会社によって違いますが、会社集合・帰社時の積み込みや準備、現場移動時の時間が残業として扱われていないケースがあります。
最近は出退勤システムや別途手当などで少しずつ改善されつつありますが、まだまだ全体で当たり前とは言えません。
独特な人間関係
建設業の人間関係は、業界全体で見ると若干独特です。
慢性的な人手不足から「働く意欲がある人は採用する」といった傾向が強く、学歴・職歴問わずいろんな人が集まっています。
一般企業のような似た属性が集まりやすい場とは違うので、相性不一致の要素が建設業は高めです。
仕事を覚えるハードル
建設業は、そもそもがマニュアル化しづらい業界です。
覚える仕事は多く、現場や天候によって作業内容が異なるので、どうしても経験ベースにせざるを得ません。
さらに、昔ながらの「見て覚えろ」の職人がいて、その人らに教わった中堅職人がいます。
中堅職人が覚えやすさを意識して改善されつつありますが、教え方や力量で差が生じるのが現実です。
一人親方で社会保険がない
建設業の下請けは、個人事業主の下で仕事をしている人も少なくありません。
要は「うちの社員」と言いながら、実態は単なる一人親方の職人を囲っているケースです。
社会保険がないので、自分で確定申告と納税をしなければならず、国民保険など会社員より負担が大きいケースが多々あります。
特に、若い世代で「働いた分そのまま給料だけど?」「社会保険を引かれていない」という人は注意してください。
知らない間に納税義務を果たせておらず、将来的に多額な請求がくる可能性があります。
工場派遣に転職して得られるメリット
体力の負担を感じにくい
工場の作業は一般層からすると「きつい」に入りますが、建設業経験者からすれば「普通」です。
【工場作業がきついと言われる理由】
- 立ち仕事が中心
- 歩きっぱなしの仕事もある
- 常に手を動かさなくてはならない
- 電動工具の使用
- 製品・部品の運搬がある
しかも、全ての工程がきついわけではなく、機械操作や軽作業といった身体的負担が軽い仕事もあります。
自分に合った仕事を選べるので、体力の負担は感じにくいです。
土日休みが基本
工場のほとんどは土日休みです。
ごく稀に休出がありますが、割増賃金で1.25倍になるなど収入面の見返りもあります。
毎週決まって連休があるので、休日の楽しみが倍増します。
工場のカレンダー通りに給料が出る
工場は屋内作業なので、天候に左右されることはほぼありません。
もちろん繁忙期や閑散期の波はありますが、早上がりがあるというわけでなく、残業や夜勤が増減するだけです。
例えば月22日出勤なら、そのまま定時まで働いた分の給料は最低限確保できます。
空調完備の工場もある
なかには、冷暖房完備の工場もあります。
例で挙げると、半導体や精密部品といったクリーンルーム作業、食品工場や医薬品工場などに多いです。
一方で自動車工場や加工などは空調がないケースが多いですが、外で働くより暑さや寒さの影響は受けにくいです。
現場移動のストレスがない
工場なので、現場移動のストレスは一切ありません。
始業前までに着替えを済ませ、終わったらそのまま帰宅です。
現場がどこかを気にしなくていいので、毎日のルーティーンも作りやすくなります。
残業・深夜手当は働いた分反映される
工場派遣は、サービス残業といった概念がありません。
残業・早出も、夜勤の深夜手当も働いた分しっかりと給料に反映されます。
工場内労働時間がそのまま給料なので、管理漏れのリスクが低く見えない残業の心配が不要です。
人間関係は比較的シンプル
工場の人間関係は、派遣の場合は比較的シンプルです。
仕事に関することのみやり取りをし、同じ工程の人以外関わりを持たず淡々と仕事を進めます。
もちろん職場によってガチャはありますが、特別コミュニケーションを必要とする場面は少ないです。
仕事が覚えやすい
工場派遣は、基本的に「1つの工程の穴埋め」です。
覚えることが少なく、誰がやっても同じ完成品になるようマニュアル化されています。
ただ逆に、シンプル作業過ぎて「やりがいを感じられない」「時間が経つのが遅い」といったネガティブな意見もあります。
社会保険に加入できる
一定の条件を満たせば、工場派遣でも社会保険に加入できます。
というより、一般的なフルタイム勤務なら社会保険に加入させないと派遣会社が違法です。
1ヶ月未満の短期労働や1日短時間勤務じゃないなら、原則として加入対象になります。
寮に入れる
工場派遣ならではの魅力で、大手は全国に寮を準備しています。
初期費用なしで赴任費用は会社負担、家具家電付きの1Rアパートに一人暮らしが一般的な待遇です。
寮費無料や格安寮もあるので、「固定費を浮かせたい人」「煩わしい関係を捨てて県外に出たい人」は特におすすめです。
しっかり稼げる高時給の仕事が豊富
工場派遣は、未経験歓迎の高時給案件が豊富です。
大手メーカーだと1,500円~2,000円の仕事がザラにあり、求人によっては高額な入社特典も付いています。
月収30万を目指せる仕事は全然あるので、下記の給料シミュレーターと大手求人を参考にしながら給料計算をしてみてください。
→工場派遣の求人を見てみる正社員登用の可能性もある
工場派遣は、高い信頼を得られれば正社員登用のチャンスが出てきます。
そもそもどの工場も慢性的な人手不足で、戦力になる人は正社員になってもらいたいと思っています。
ただ、新卒や工場経験者以外は「辞められるリスク」と「作業スキルのミスマッチ」から、なかなか正社員採用に踏み出せないのが現実です。
実際に、私や同僚の派遣社員は正社員登用を打診されました。
3工場渡り歩いて「派遣から正社員」は普通にあったので、建設現場の経験は意外と万能性があるのかもしれません。
建設業を辞める前に考えたいこと
辞めたい理由が建設業にあるのか
あなたが今辞めたいのは、建設業ですか?
それとも会社ですか?
建設業に不満がないなら、同業種で転職した方がいいかもしれません。
培った経験とスキルは、他会社なら重宝される可能性が高いです。
家族の同意を得られるか
工場派遣に転職すると言って、家族に同意を得られそうですか?
もし配偶者やお子さんがいるなら、一度しっかりと話し合ってみてください。
ただ、生活に直接関係しない人から「やめとけ」と言われるなら、あまり気にしなくていいと思います。
人生はあなたのものであって、周りの価値観は関係ありません。
工場派遣で働いて納得できそうか
メリットを見て納得できなさそうなら、別の選択肢を検討した方がいいかもしれません。
正直な話、工場派遣にもデメリットはあります。
派遣で働き続けると正社員との待遇差は開く一方だし、安易に転職して後悔した人だっています。
ただ逆に、工場派遣で満足できそうならとりあえず転職するのも選択の1つです。
「正社員登用を狙う」「お金を貯める」「副業を始める」など、ストレスフリーな環境から新たな視点が見えてきますから。
工場派遣のあとにどうするか。
転職する前に一度考えてみてください。
建設業から工場派遣に転職した私の感想
率直に、こんなに楽に稼げるんだと思いました。
土日休みで仕事を覚えるハードルは低い。
さらに、特別きついと思わないし、社会保険に加入しながら安定して毎月手取り20万円以上もらえる。
周りは「しんどい」と言うけど、建設業の経験から3工場働いて現場職よりきつい工程に当たったことはありませんでした。
あと、私的には人間関係がかなり楽しかったです。
いわゆる普通というか、独特の上下関係とかなくいろんな人と仲良く仕事ができて。
男女問わずプライベートで食事にいったり、年齢問わず柔らかい雰囲気で会話できたり…全てが新鮮でした。
私は最終的にフリーランスの道へ進みましたけど、今でも派遣時代の友達と交友は続いています。
まとめ
もし工場派遣で働いてみようと思うなら、基本的には大手をベースにした方がいいです。
高時給や福利厚生の充実度、求人の多さや正社員登用のチャンスまですべてが安定しています。
登録は無料で在職中の相談も全然可能なので、興味がある人は下記のエリア別おすすめ派遣会社に一度目を通してみてください。

