初めて挑戦する仕事って、どんなことをするのか気になりますよね。
冒頭で簡単に触れておきますが、軽作業とは「誰でもできる簡単な作業」をいいます。覚えるハードルが高くないので、未経験から働ける現場が多いです。
ただし、仕事内容は多岐にわたり、一言で表せるものではありません。
そこで今回は、軽作業の仕事内容10選を紹介します。軽作業派遣で働くメリット・デメリットもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
3工場を渡り歩き、軽作業で働く人をたくさん見てきました。体験談も交えながら解説していきます。
【本記事で知れること】
そもそも軽作業とは?
そもそも軽作業とは、誰でもできる簡単な作業のことです。覚えるハードルが低く、早いと1日で大体の流れを習得できる人もいます。
ただし、軽作業は明確な定義がありません。加えて「軽」の意味合いが「物量」を指すわけではないので、体力的負担が多い作業もあります。
工場によって軽作業の扱い方が異なると覚えておきましょう。
と言いましたが、とりあえず「簡単な作業」と考えておけば問題ありません。
軽作業の仕事内容10選
早速、軽作業の仕事内容について紹介していきます。主な作業は、以下の通りです。
- 梱包
- 仕分け
- ピッキング
- 検品
- シール貼り・ラベル貼り
- 入庫・出庫
- 商品管理
- 製造補助
- 清掃
- 組立
それでは、見ていきましょう。
梱包
梱包とは、いわゆる箱詰め作業です。完成した製品を傷が入ることなく梱包していきます。
【梱包の例】
- 段ボールの組立
- 完成した製品の箱詰め
- ガムテープで止める
- 緩衝材を隙間なく詰める
ライン作業の梱包だと、スピードが求められます。
また、検査で気づけなかった製品の傷・汚れのチェックを必要とする工場もあります。
仕分け
工場・倉庫に届いた製品を仕分ける作業です。また、梱包された完成品を指示書通りに順番に仕分ける仕事もあります。
【仕分けの例】
- 入荷した商品の仕分け
- 完成品を出荷先ごとに仕分け
複数の製品を不備なく仕分ける必要があるので、簡単であるものの神経は使います。
また、指示書の見方やルールを覚える必要があり、記憶力が求められる仕事でもあります。
ピッキング
ピッキングとは、棚にある製品を指示書通りに取り出しながら集めていく仕事です。
【ピッキングの例】
- 棚にある製品を注文書に沿って取り出す
- 集めた製品を供給・検品に渡す
倉庫・工場内を歩き回って製品を収集するので、体力が求められる仕事です。
また、仕分けと同様に覚えることが多く、製品の場所やルールを記憶していかなければなりません。
仕分けと似ていますが、ピッキングは「取り出し」仕分けは「整理」という小さな違いがあります。
検品
検品とは、ピッキングした製品をチェックする仕事です。また、出荷時に行う完成品の検品作業もあります。
【検品の例】
- ピッキングした製品を機材でチェック
- 完成品の出荷先に不備がないか検品
機材でバーコードを読み取り、数量・出荷先・製品の間違いがないか確かめていきます。
検品は検査に関わる仕事なので、重要なポジションだと覚えておきましょう。
シール貼り・ラベル貼り
ラインで流れてくる製品にシール・ラベルを貼る仕事です。製品は工場によって異なり、飲料瓶に直接や箱製品に貼るなどがあります。
【シール貼り・ラベル貼りの例】
- 製品にシール・ラベルを貼る
- 値札・バーコードを貼る
- 化粧品や飲料の箱にラベルを貼る
斜めにならないように真っすぐ貼ること、空気が入らないこと、埃が付かないようにすることなど多くの注意点があります。
そのため、簡単そうに見えるけど慣れるまでは意外と大変です。
入庫作業
入庫作業とは、入荷時に仕分けされた製品を棚に入れていく作業です。また、台車を使って倉庫へ移動させたりもします。
【入庫・出庫の例】
- 仕分け製品の棚入れ
- 入荷時に仕分け場所へ製品を移動
- 荷下ろしした家電・家具を倉庫へ移動
見て分かる通り、完全に体力が必要な仕事ですね。
軽量物が中心の工場なら女性でも可能ですが、重量物が多い場合は男性じゃないとしんどさを感じるかもしれません。
商品管理
商品管理とは、在庫があるのか、過剰に抱えすぎていないか管理する仕事です。また、棚にある商品・部品に傷・汚れがないか定期的にチェックしていくのも作業の一環です。
【商品管理の例】
- 製品・商品の在庫管理
- 棚にある製品・部品の品質管理
管理とあって責任ある仕事となりますが、基本は管理補助としての作業です。
自らの足で1つひとつチェックしていき、不備があれば管理者へ伝えるの繰り返しとなります。
製造補助
製造補助とは、製造ラインの作業者に部品を渡すなどのサポート作業です。また、製品を機材にセッティングする工程もあります。
【製造補助の例】
- 製造工程の作業者の補助
- 機材に部品・製品をセッティング
- 必要な部品を作業者の指示に沿って運ぶ
製造補助に関しては、作業の幅が広すぎて一言で言い表せません。
とはいえ、基本は難しい仕事ではなく、作業者がやりやすいようにサポートするのみと考えて問題ありません。
清掃
清掃は、その名の通り指定された場所を掃除する作業です。工場・倉庫の求人ではあまり見かけませんが、病院や施設などの軽作業求人でよく見かけます。
【清掃の例】
- 施設内の窓ふきやトイレ掃除
- 病院の待合室や診療室の清掃
- ホテル内客室の清掃
作業所のルールに沿って清掃する必要があり、場合によっては消毒・除菌の徹底が求められるケースもあります。
また、汚れ・臭いがきつい場所もあったりするので、潔癖な人は苦痛かもしれません。
組立
組立は本来製造業にあたる工程ですが、軽作業の求人で出ているケースもあります。軽作業の組立は比較的簡単な作業のみなので、スキルや経験は必要ありません。
【組立の例】
- ボルト・ネジを締め付ける
- 製品に部品をはめ込む
自動車や家電とかではなく、小型機器のちょっとした組立が多いです。
しかし、基本はライン作業になるので、スピードと確実性が求められます。
軽作業派遣のメリット7選
軽作業といえばアルバイト・パートというイメージですが、今人気なのが派遣で働くことです。
なぜ軽作業派遣がおすすめなのか、まずは以下のメリットをご覧ください。
- 未経験・資格なしで働ける
- 仕事が覚えやすい
- コミュニケーションスキルが不要
- 福利厚生が充実
- 前借り・入寮が可能
- 柔軟な働き方ができる
- 女性・50代活躍中の求人が豊富
それぞれについて、以下で解説します。
未経験・資格なしで働ける
これは雇用形態問わずですが、軽作業は未経験・資格なしで働くことが可能です。加えて、学歴・年齢もほぼ関係ありません。
やる気さえあれば採用される業種なので、ぜひチャレンジしてみてください。
派遣ならほぼ採用される
基本的に、派遣社員で応募すると高い確率で採用されます。その理由は、以下の2つです。
- 面接は派遣会社のみと行い企業とは書類選考のみ
- あなたの条件に沿って働ける求人を絞り込んでくれる
アルバイト・パートで落ちた方は、一度派遣会社に相談してみてください。
仕事が覚えやすい
繰り返しますが、軽作業は誰でもできる簡単作業で仕事が覚えやすいです。とはいえ、仕事の覚えが遅い人はどうしても不安ですよね?
だからこそ、私は派遣会社の利用をおすすめします。応募前にどんな仕事なのか教えてくれ、あなたが「これならできる」と決断しない限り無理強いはしません。
工場の業態に関しても食品や電子機器など幅広いので、あなたに合う仕事を探してもらいましょう。
60代の方も難なくこなせていたので、大きな心配は不要かと思います。
コミュニケーションスキルが不要
軽作業は、基本的にモクモク作業が中心です。コミュニケーションを必要とする機会がほぼないので、1人作業が好きな人にはもってこいといえますね。
ただし、工場と工程によっては多少の関わりが求められるかもしれません。
派遣だと事前に職場見学ができるので、現場の雰囲気をチェックしておきましょう。
軽作業は50代以上と女性が多かったですが、皆さん和気あいあいとしてました。
福利厚生が充実
軽作業派遣だと、社会保険・厚生年金の加入ができます。さらに、レジャーやグルメに使える優待制度があったりするので、ならではの特典が多いです。
また、派遣会社によっては資格取得支援制度やキャリアアップ支援もあります。
将来への繋ぎとして軽作業で働く際には、キャリア支援制度に着目してみてください。
有給はもちろん、育休・産休が取れる派遣会社もあります。
前借り・入寮が可能
こちらも派遣ならではの制度ですが、給料の前借りや家具家電付きの1Rアパートへ入寮が可能です。
所持金に不安がある人、実家から離れて1人暮らしをしたい人はありがたい制度ですよね。
入寮については初期費用なしでOKなので、希望する人は登録時の面談でお伝えください。
柔軟な働き方ができる
軽作業派遣には、短期や長期、シフト制の求人があります。また、定時や日勤、午前中のみなどのお仕事もあるので、柔軟な働き方が可能です。
さらに、企業から勤務に対する無理なお願いされても心配要りません。派遣会社が断りを入れてくれるので、1人で抱え込まずにまずは相談しましょう。
繁忙期に女性のスタッフが残業を頼まれたのですが、派遣会社が仲介に入って定時で帰れるようになりました。
女性・50代活躍中の求人が豊富
軽作業派遣は、女性・50代活躍中の求人が豊富に揃っています。さらに、年齢・男女比率も教えてくれるので、働く環境のミスマッチを事前に防ぐことが可能です。
覚悟していても、1人ポツンと浮くのは何か嫌ですよね。派遣会社が把握している範囲は基本全て答えてくれるので、何なりと聞いてみてください。
軽作業派遣のデメリット3選
良いことばかり伝えてきましたが、もちろん軽作業派遣にもデメリットはあります。その内容は、以下の3つです。
- 給料相場が低め
- 体力が必要
- 単調作業で飽きやすい
注意点としても見ていきましょう。
給料相場が低め
そもそも、軽作業は給料相場が高くありません。まずは、以下をご覧ください。
アルバイト・パートは、そこらで働くのとほぼ同じですね。一方、派遣の場合はアルバイトより若干高めといった感じです。
それでも約150円高いので、月100時間働くなら15,000円の差が出てきます。
後は、仕事内容に見合うかどうかです。人それぞれ求める給料は違うので、まずは求人を比較してみてください。
体力が必要
いくら簡単作業とはいえ、体力は必要です。梱包・仕分けでも基本立ち仕事になるし、その他の仕事だと歩きっぱなしになります。
また、工場によっては多少の重量物だって抱えなければなりません。
決して楽ではないと考えておきましょう。
単調作業で飽きやすい
これ意外と重要なんですが、軽作業は単調作業で飽きやすいです。同じ仕事をひたすら繰り返すだけなので、慣れるほど苦痛を感じます。
実際に私の職場にもいたんですが、時間が経つのがかなり遅く感じるそうです。眠くなるという人もいたので、単調作業の辛さは頭の片隅に入れておいてください。
軽作業派遣に向いている人の特徴
最後に、軽作業に向いている人の特徴を紹介します。
- 1人でモクモク作業が苦にならない
- 体力に自信がある
- とりあえず働きたい
1人でモクモク作業が苦にならない
コツコツ作業が苦にならないのは、重要なポイントです。上記でも触れたように、軽作業は基本単調で飽きやすい仕事が多いです。
とはいえ、工場によっては話しながらできる現場もあるので、多少は気がまぎれるかもしれません。
職場見学の際に、スタッフの雰囲気をチェックしておいた方が良さそうですね。
体力に自信がある
軽作業は、体力に自信がある人に向いています。もちろんしんどい作業もあるからなんですが、実はその他にもきつさがあるんです。
まず1つ目が、休憩時間が短いこと。一般企業のように昼食1時間取るケースはほとんどなく、工場や倉庫はトイレ休憩の10分と昼食45分が基本です。
そして2つ目が、トイレや食堂が近くにあるとは限らないこと。1つ目の流れでいうなら、休憩が思うように取れない可能性があります。
最後に3つ目が、軽作業は人手不足であることです。現場がバタつくこともあり得るので、状況次第ではちょっとした別作業を任せられるかもしれません。
辛いこと、しんどいことがあれば、すぐに派遣会社の担当へ相談してください。別工場・倉庫への異動を検討してくれます。
とりあえず働きたい人
とりあえず何かの仕事で働きたいなら、軽作業がおすすめです。
「未経験から働ける」「採用ハードルが低い」「それなりの給料を貰える」など、特別な理由がなくても何となくで生活が安定します。
しかも、派遣は契約制なので、更新しなければすぐに辞めることが可能です。
やりたいことが見つかるまで繋ぎとして利用するのもアリでしょう。
まとめ
本記事では、軽作業の仕事内容と派遣で働くメリット・デメリットを紹介しました。
軽作業はアルバイト・パートが多い職種ですが、どうせ働くなら時給相場の高い派遣がおすすめです。
仕事のきつさ、覚えるハードルは決して高くないので、ぜひチャレンジしてみてください。
コメント