単発バイトとはどんな働き方？メリット・デメリットと派遣・短期との違いを解説

単発バイトって、よく求人誌や求人サイトで見かけますよね。

単発と呼ばれているので、期間が短い事はわかります。しかし、実際の期間って少し曖昧で、短期バイトとの違いがわかりづらいですよね。

そこでこの記事では、単発バイトとは一体どのような働き方なのかについて解説していきます。ぜひ参考にして下さい。

単発バイトとは

単発バイトとは、1日から1週間ほどの短い期間のみ契約するアルバイトを意味します。

求人にはさまざまな職種があり、店舗スタッフや清掃スタッフ、軽作業など幅広い職種から仕事を選ぶことが可能です。

また、一般的なアルバイトのように「週何回以上の勤務」といった縛りがないことも特徴です。

いわゆる「スキマ時間」を活かしてフレキシブルに働くことができるので、主に学生から人気がある働き方になります。

短期バイトとの違い

単発バイトと短期バイトの違いは、主に契約期間の長さにあります。

単発バイトは1日から1週間が目安とされています。対して短期バイトは1週間から3ヶ月が目安です。

さらに、3ヶ月を超えた場合は長期バイトとして扱われます。

そのため、しっかりと稼ぎたい場合は短期バイトがおすすめです。しかし、ちょっとお小遣いを稼ぎたい場合は単発バイトが便利です。

両者の契約期間と自身のスケジュールを考えながら求人に応募すると良いでしょう。

日雇い派遣と違い

日雇い派遣と単発バイトの違いは雇用関係です。日雇い派遣は派遣会社と雇用契約、一方単発バイトは直接就業先との契約になります。

仮に全く同じ仕事をしても契約自体が違うことから、給与や労働条件も変わってきます。そのため、類似した仕事に応募する場合は、派遣会社と直接の就業先を比較するのもいいかもしれませんね。

ただ注意してほしいのが、現在日雇い派遣は原則として禁止されています。しかし、一部例外があり、日雇い派遣で働ける人がいるので、下記の章で簡単に解説します。

日雇い派遣で働く場合は条件を満たす必要がある

上記で触れた「例外の日雇い派遣」ですが、例外と認定されるにはハードルがかなり高いです。

厚生労働省が定める職種もしくは条件に該当する必要があり、職種でいえばソフトウェア開発や財務処理など、一般人が簡単に携われる仕事ではありません。

詳しい内容については、下記の記事を参考にしてください。

単発バイトの5つのメリット

単発バイトで働くことには様々なメリットがあります。スキマ時間の有効化はもちろんですが、他にもいろいろなメリットが存在します。

順番に説明していきます。

働きたい時だけバイトができる

単発バイトの1番の魅力は、やはり好きな時間に働くことができることです。

単発バイトは自由にスケジュールを組めますからね。通常のアルバイトのようにシフトが固定されてしまうことがありません。

休みを自分で調節することができるので、友達との約束などもしやすくなります。

人間関係の構築が不要

単発バイトなら、人間関係の構築が必要ありません。なぜなら、就業期間が1日から1週間と短いからです。

仮に気の合わない人材がいたとしても、短い契約期間を終えてしまえばまず出会う事はありません。

これはアルバイトに限った話ではありませんが、就業先での悩みのタネとして人間関係が挙げられますからね。

人間関係を面倒に思う方には、気楽な働き方ともいえます。

さまざまな職にチャレンジできる

単発バイトの求人は、多種多様な業種で溢れています。軽作業や店舗スタッフ、警備員やエキストラなど、あまりに幅広すぎてリストアップしきれないほどの数があります。

さまざまな職にチャレンジできるので、好奇心が旺盛な方は仕事に対してマンネリを感じることがないでしょう。

色々な職種で働きたい方にはおすすめです。

未経験でも応募できる仕事が多い

契約期間が短い単発バイトでは、職人のようなスキルが求められることはまずありません。

短期契約で特別なスキルが求められる仕事は、日雇い派遣の原則禁止における例外のようなまた違った雇用形態になります。

よって、未経験でも応募できる仕事が多く、誰でも受かりやすい求人が中心となっています。

また、仕事に関しても比較的覚えやすい作業が中心なので、単発バイトが決まった際にはあまり緊張せずに就業先に向かいましょう。

バイト代が早めにもらえる

単発バイトでは、バイト代が早めにもらえるケースがあります。就業先との契約にもよりますが、週払いではなく日払いを採用している会社があるためです。

週払いの場合、最短でもバイト代の支給は働いた週の翌週になります。遅い場合は翌々週になる場合もあるでしょう。

急いでお金が必要な場合は、日払いの会社を探してみるといいですね。働いたその日の終わりにバイト代を受け取ることが可能です。

単発バイトの4つのデメリット

ここまで単発バイトのメリットについて触れてきました。一見、自由で、人間関係にも悩まされない働き方のようです。

しかし、単発バイトには以下のようなデメリットも存在します。

デメリットも順番にご説明していきます。

毎回バイトを探す手間がかかる

単発バイトは契約期間が短いです。そのため、応募して辞めての繰り返しとなり、次の仕事を探すためにはその都度一定の求職期間が求められます。

事実、求人情報に目を通して会社に応募することって結構大変です。さらに、会社によっては履歴書が必要になります。

短い期間で働くことができる反面、次の仕事を探す期間もすぐなので、念頭に置いておきましょう。

必ず働けるとは限らない

「未経験者大歓迎」や「大量募集」のキャッチコピーが求人情報に書かれていたとしても、応募して必ず働けるわけではありません。

やはり、人気の職種や客観的に見て楽そうに感じられる案件には応募が集中しますからね。

ハードルが低そうな働き方ではありますが、採用されるにあたっては競争があることを忘れてはいけません。

収入が不安定になりがち

単発バイトは、どうしても収入が不安定になりがちです。求職期間や採用の合否を待つ空白期間の収入がゼロになるためです。

加えて、仕事が多い月と少ない月で収入に差が生じるし、通常バイトのようなまとまったお金が計算できません。

収入が安定しないとメンタルも不安定になるので、注意してください。

スキルが身に付かない

単発バイトのメリットとして「さまざまな職にチャレンジ」できるとお話しました。理由は、特殊なスキルを必要としない案件が多いためです。

しかし裏返すと、単発バイトはそれだけ簡単な仕事しかさせてもらえないともいえます。いくつもの職種を経験しても、仕事内容がいつまでも初心者レベルということも有り得ます。

短期間契約でスキルアップは望めないので、適職と感じた際には通常バイトへの移行を検討しましょう。

単発バイトの探し方

単発バイトで働きたいと思ったら、まず自分の条件にあった仕事を探すところからスタートします。

では一体どのように探すのでしょうか。

代表的な単発バイトの探し方に下記の2つが挙げられます。

媒体ごとの長所について見ていきましょう。

求人サイト

求人サイトは、パソコンやスマートフォンがあればスピーディーに仕事が探せます。ご存知の通り「単発バイト」と検索しただけで数多くの求人が出てきますからね。

加えて、最近ではスマホアプリから直接求人に応募することも可能になりました。手間がかからないので、最も利用者が多い探し方といえるでしょう。

しかし、サイトによっては求人情報や時給がわかりづらく表示されていることも。

そのため、基本的にはわかりやすい大手サイトから検索していくことをおすすめします。

求人誌・フリーペーパー

求人誌・フリーペーパーでも、単発バイトを探せます。都市部の場合だと、求人誌・フリーペーパーはコンビニなどに置いてあることが多いです。

一方地方の場合は、ローカルで発行されている求人誌もあります。スーパーや公園などにラックと共に設置されていたりもするので、両方見比べてみるといいですね。

しかし、求人誌・フリーペーパーは発行時期によって案件が定員に達していることもあります。

求人誌を取りに行く手間や時間もかかるので、早めの行動を心がけましょう。

継続して働けるなら派遣・アルバイトがおすすめ

勉強と遊びを両立をしながら働く学生以外は、やはり派遣や長期アルバイトをおすすめします。

単発バイトは時間の自由はありますが、収入が不安定になりがちです。先ほどもいいましたが、生活が不安定だと心も不安定になります。

その結果、近年では生活苦から違法性の高いバイトに手を出す人も増えてきました。「一度だけなら…」と闇バイトへ応募する人も出てきて、現在社会問題になっています。

やはり、金銭面の余裕がないと人間は冷静な判断ができません。支払いが滞り始めるとなおさらです。

そうなる前に、継続して働くことのできる派遣や長期アルバイトをまず検討して下さい。

まとめ

単発バイトについての記事でしたが、いかがでしたでしょうか。

「金銭面に余裕がある人」「社会経験を必要とする学生」にとっては、さまざまな職場を体験できてうってつけの働き方といえます。

そんな時間や人間関係に悩まされない自由な働き方である単発バイトですが、デメリットも存在します。

そのため、単発バイトについては生活基盤としての働き方と捉えずに、お小遣い稼ぎくらいの感覚で捉えることが大切といえるでしょう。

メリット・デメリットを踏まえた上で、お仕事探しの参考にしてみてください。