工場派遣の仕事は男性のイメージがあり、女性が働くことができるか不安に感じている人もいるかもしれません。
たしかに、女性が工場で働くことで、デメリットになる部分や女性特有の悩みは少なからずあります。しかし、未経験から始めれたり、時給が高かったりとメリットもたくさんあります。
今回の記事では、女性に向いている工場の職種・おすすめの工場派遣会社についてもまとめました。ぜひ参考にしていただければと思います!
【本記事で知れること】
女性が工場派遣で働く5つのデメリット

最近では、工場で働く女性が増えてきました。しかし、もともと男性がしていた仕事なので、女性にとってデメリットになることもあります。
以下、女性が工場派遣で働くデメリットについて5つまとめました。
- 体力が必要
- 服装・髪型が制限される
- 夜勤によるホルモンバランスの乱れ
- 臭いがきつい現場がある
- スキルが身に付かない
それぞれについて詳しく解説していきます!
体力が必要
工場は、基本的に立ち仕事が多いです。そのため、足腰に負担がかかり体力が必要とされます。
また、男性に任せれる肉体労働や重量物を扱う工程に配属されると、より一層きついと感じてしまうでしょう。
しかし、工場の仕事のなかには、座り仕事や身体への負担が軽い軽作業などもあります。
体力に不安がある人は、求人内容をしっかり確認した上で仕事を探しましょう。

派遣会社に希望条件を伝えて探してもらうのもアリですね!
服装・髪型が制限される
工場で働くと、ネイルやピアス、化粧や香水などの制限がある場合が多いです。特に、食品工場や製造業では異物が入らないように厳しく禁止されています。
また、工場内では危険な機械を扱っていることも多いことから、髪の毛などが巻き込まれるととても危険です。そのため、髪の毛が長い人は縛ることを強制される場合もあります。

オシャレは勤務時間外に楽しむ必要がありそうです!
夜勤によるホルモンバランスの乱れ
24時間稼働している工場だと、シフトの都合上夜勤が発生する場合があります。夜勤は睡眠不足になることが多く、身体の負担が大きくなってしまいます。
また、夜勤が入ることで生活リズムが崩れることも。特に女性の場合、ホルモンバランスが乱れ、イライラしたり、生理周期に影響がでてしまったりすることもあります。
もちろん夜勤の方が時給が高くなるというメリットがありますが、体調を崩す人もいるので注意が必要です。

夜勤は自分の身体と相談しながら考えましょう。
臭いがきつい現場がある
工場によっては、薬品の匂いやガス・煙の影響で臭いがきついと感じてしまうことがあります。
さらに、工場内にいるときは感じなくても、帰宅後に髪や衣服にしみついてることも。そのため、臭いに敏感な人・体調が悪いときなどはしんどいと感じてしまうかもしれません。

作業後にすぐシャワーを浴びたり、防臭の下着を着たりすることで対策できますよ!
スキルが身に付かない
工場での仕事は、基本的に単純な作業を繰り返しになります。
これは誰でも簡単に始めることができるというメリットになりますが、反対に他の人と違うスキルを身につけにくいというデメリットにもなります。
同じことを繰り返すよりも、新しいことに挑戦することが好きな人は、苦痛に感じてしまうかもしれません。

「転職に有利になる職歴にはならない」と覚えておいた方が良さそうです。
女性が工場派遣で働く7つのメリット

女性が工場派遣で働く際のデメリットをみて「やっぱり自分には向いていない」と思われた方もいるのではないでしょうか?
しかし、近年では工場で働く女性が増えてきており、工場で働くことがメリットと感じる方も多くいます。
以下に女性が工場派遣で働くメリットについて7つまとめました。
- 学歴・職歴不問で働ける
- 年齢制限がない
- 残業が少ない定時の工場もある
- 負担の少ない工程に配属されやすい
- 通勤時の服装が自由な工場が多い
- 同じ職場の派遣社員と仲良くなれる
- パートより時給相場が高い
工場で働くことに向いているか、ぜひ参考にしていただければと思います!
学歴・職歴不問で働ける
工場派遣で働く際には、学歴・職歴を気にする必要がありません。なぜなら、身体を動かす仕事が多く、学歴を必要とする場面がないためです。
以下は、政府統計e-Statによる製造業の雇用データです。
性別 | 中学 | 高校 | 専修(専門課程) | 高専・短大 | 大学・大学院 |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 17,600人 | 239,000人 | 29,100人 | 18,300人 | 126,400人 |
女性 | 11,200人 | 107,900人 | 19,100人 | 27,600人 | 39,800人 |
合計 | 28,800人 | 346,900人 | 48,200人 | 45,900人 | 166,200人 |
上記は正規雇用のみのデータなので、派遣まで合わせるともっとたくさんの人が働いています。
実際に、製造業の派遣割合は38.5%(全産業4番目)と高く、学歴は全くと言っていいほど重要視されていません。
また、未経験から始める人も多いことから、職歴に自信がなくても人も心配する必要はありません。

未経験OKの求人がたくさんありますよ!
年齢制限がない
40代・50代の方で、工場で働くことができるか不安に感じている人もいるのではないでしょうか?ただ安心してください。
ほとんどの会社では年齢制限がなく、40代、50代の方も採用しています。さらに、年代に合わせた身体の負担が少ない仕事もあるので、無理せず仕事を始めることが可能です。
また、工場はシフト制の作業所が多いです。そのため、世代問わずライフスタイルにあわせて働けますよ!

子育てを終えた主婦の方にもおすすめです!
残業が少ない定時の工場もある
工場のなかには、残業がほとんどない定時の職場もあります。特に、派遣は派遣会社との契約が強いので、急な残業は断れるケースが多いです。
そのため、日々のスケジュールが組みやすいというメリットがあります。ライフスタイルを充実できますね。
しかし、工場にはいつも以上に忙しくなる繁忙期があります。例でいうなら、決算前・大型連休前・季節商品などの受注が多い時期が当てはまります。
普段は定時でも、繁忙期だけは残業をお願いされる可能性もあるので覚えておきましょう。
負担の少ない工程に配属されやすい
工場は力仕事が多く、男性が働くイメージがありませんか?
しかし、工場ではシール貼りや梱包などの軽作業をはじめ、女性でも取り組みやすい仕事が多くあります。
さらに、最近はコンプライアンスに力を入れる企業が増えてきました。
その結果、女性には身体の負担が少ない仕事を割り振ってくれる工場が多いです。

体力に不安がある方は、工場見学に行くのもありです!
通勤時の服装が自由な工場が多い
工場内では基本的に支給された作業着を着る必要がありますが、通勤時の服装は自由である場合が多いです。そのため、仕事場と通勤時の服装を分けられ、自分の服が汚れることがありません。
また、オフィスカジュアルのような固めの服も着る必要がく、自分の好きな格好を楽しめます。
自由にオシャレを楽しめる上に、工場で働いてることを他の人にバレにくいです!
同じ職場の派遣社員と仲良くなれる
工場内は人の出入りが少なく、基本的に同じ人と毎日顔を合わせます。そのため、気が合う人がいれば親しくなれる可能性が高いです。
職場で気軽に話すことができる人がいれば、会社に行くのも楽しくなるでしょう。

親しい人ができたなら、黙々作業で疲労を感じても雑談で気がまぎれますよ!
パートより時給相場が高い
工場派遣は、パートよりも平均時給が高い傾向にあります。
ライン作業の平均時給を比較すると、派遣社員は1,346円、アルバイト・パートは1,095円になっています。
パートの方が働く時間帯や勤務時間に融通が利きやすいというメリットがありますが、ガッツリと稼ぎたいという人は時給が高い派遣で働くことをおすすめします。
参考元:求人ボックス給料ナビ|ライン作業の仕事の年収・時給・給料
工場女子ならではの悩み

ここまで、女性が工場派遣で働くデメリット・メリットについてみてきました。
工場で働くことが、メリットになるかデメリットになるかは人それぞれだと思いますが、女性特有の悩みは共通している部分が多いです。
以下に、工場女子ならではの悩みを4つまとめました。
- 人間関係が合わない
- プライベートで異性にバレたくない
- ネイル・染髪が制限されてオシャレができない
- 夜勤で体調が崩れた
ここから詳しくみていきます!
人間関係が合わない
工場では閉鎖的な空間のため、人間関係が合わないとつらいと感じてしまうかもしれません。
メリットでも紹介しましたが、工場は外からの人の出入りが少なく、良くも悪くも人との距離感が近くなってしまいます。
性格が合う人がいるかいないかで働きやすさは二極化するでしょう。
なかには、うわさ話が好きな人がいたり、グループを作って派閥ができていたりする作業所も。
実際に働いてみないと分からないことですが、目の前の仕事に集中して、気にしないようにすることが1番です。
プライベートで異性にバレたくない
「工場の仕事はきつい」「衛生的に汚い」など悪いイメージを持っている人もいます。そのため、あまり知り合いにバレたくないと思われる人もいるでしょう。
特に若い女性の場合、作業着や働いてる姿を異性に知られたくないと感じている人も多いです。
通勤時の服装を変えたりすることで対策はできますが、プライベートの会話で隠すは大変です。
異性に工場で働いてることをどうしてもバレたくない人にとっては、デメリットになるでしょう。
ネイル・染髪が制限されてオシャレができない
通勤時にオシャレを楽しむことはできますが、制限されるオシャレもあります。
例えば、ネイルや染髪は規定のルールが決まっていることが多いです。事務職のように可愛い爪で仕事をすることは厳しく、ネイルをしたい人は休日だけになってしまいます。
ジェルネイルなどのずっとつけているものは難しいですが、つけ外しできるピアスなどは問題にならないことが多いです。
夜勤で体調が崩れた
夜勤は生活のリズムが乱れるため、どうしても体調を崩しやすいです。
そもそも、人間の身体は「昼に起きて夜に睡眠をとる」リズムに慣れています。そのため、昼に寝ようとしても、なかなか眠れなかったり、睡眠の質が悪くなったりしてしまいます。
特に、寝つきが悪い人や、夜動くことに慣れていない人はストレスに感じてしまうでしょう。

夜勤で働く場合、自分の体調管理をしっかりすることが大事です!
工場派遣で女性におすすめの職種

ここまで、工場女子ならではの悩みについてみてきました。
女性が工場で働くのはやっぱり大変そうと思われた方もいるかもしれません。しかし、工場の中でも女性に向いている職種を選ぶことで、悩みが改善されることがあります。
そこで以下に、女性に向いている職種を5つまとめました。
- 梱包
- 仕分け・ピッキング
- シール貼り
- 食品工場
- 化粧品工場
働き始めてから悩まないように、ぜひ参考にしてみてください!
梱包
梱包は、段ボールなどに製品や梱包材を詰める作業です。
顧客のもとに万全の状態で届ける必要があるため、製品の大きさ、形を考慮して、丁寧に作業する必要があります。さらに、繊細さが必要とされる場面も多々あるので女性に向いている職種になります。
また、製品は日用雑貨や衣料品などの軽いものも多いため、女性でも負担が少ないというメリットがあります。
仕分け・ピッキング
仕分けやピッキングは、梱包作業の一部に含まれることが多く、どちらも女性に向いている職種です。
仕分け作業だと、梱包作業をスムーズに進めるために、製品や荷物を指示書に書かれている所に適切に配置します。
一方ピッキングは、梱包する製品を指示された場所に集めてくる作業になります。ピッキングはカートを使うことが多いので、重いものが苦手な人でも無理なく行うことが可能です。
仕分け・ピッキングは梱包と同様に製品が軽いものが多いので、女性に向いている職種として人気になっています。
シール貼り
シール貼りは、製品や梱包材にその製品の特長、配送先などの情報が書かれたシールを貼る作業です。製品の情報を正しく伝えるだけでなく、正しい場所に製品を届けるという目的があります。
シールを間違えて貼ってしまうと、製品が違うところに届いてしまうので、ミスしないように集中力が必要になります。
細かい作業・集中力が必要とされますが、身体を大きく使うことがないのでおすすめです。
食品工場
食品工場では、お弁当・お惣菜・レトルト食品などさまざまな商品が作られています。作業としては、食材のカット・調理・盛り付けなどの工程に配属されることが多いです。
食品工場は他の工場の職種と比べて、女性の割合が高い仕事となっています。
女性に人気の理由は、女性の方が料理が身近にあること、衛生管理が徹底されていてきれいな環境で働けるなどが挙げられます。
化粧品工場
化粧品工場では、製品の製造・検品・梱包作業がメインの仕事になります。
化粧品は、ライン上に置かれている機械を操作することで製造していきます。基本的にはボタンを押すことで完了しますが、複雑な工程もあります。
製造によりできた製品は、不備がないか検品を行います。そして、問題がなければ梱包していきます。

化粧品はサイズが小さいものが多いため、女性に向いています!
女性におすすめの工場の派遣会社3選

数ある工場派遣会社の中でどこを選べばいいかわからないという人も多いのではないでしょうか?
工場派遣会社にはそれぞれ特徴があり、女性が仕事を探しやすい会社もあります。
そこで、女性におすすめの工場派遣会社を3つまとめました。
- テンプスタッフ
- ランスタッド
- 日総工産
女性におすすめできる理由についても解説したので、ぜひ派遣会社選びの参考にしてください。
テンプスタッフ

テンプスタッフは、業界トップクラスに求人数が多い派遣会社です。職種も幅広くあり、特に女性向けの事務の仕事が多く掲載されています。
工場派遣以外も選択肢に入れている人は、さまざまな仕事を比較して探すことが可能です。
また、「産休・育休などの福利厚生が整っている」「担当者に女性スタッフが多い」「スキルアップ研修の充実」など、女性が働きやすい環境がかなり充実しています。
ランスタッド

ランスタッドは「オフィスワーク・事務系」と「製造・軽作業系」に特化した派遣会社です。
「製造・軽作業系」は他の派遣会社では取り扱いが少ない業種ですが、ランスタッドでは1万件以上の求人が掲載されています。
軽作業の仕事は梱包・仕分けなど身体の負担が少ない仕事が多いです。
軽作業にこだわりたいなら登録の1社に入れておきたいところですね!
日総工産

日総工産は、製造業特化型の派遣会社です。大手メーカーの求人が豊富にあることが特徴で、高時給であったり、入社祝いや寮がついている求人も多く掲載されています。
さらに、ボーナスや退職金がある技能社員という制度を導入しているのも特徴の1つです。
若い人で、地元を離れて一人暮らしを始めたいと思っている人におすすめです。
まとめ
今回は女性が工場派遣で働くメリット・デメリットについてまとめました。
女性が工場派遣で働く際、デメリットに感じてしまう部分は少なからずあります。しかし、働く職種・派遣会社を自分に合ったものを選べば、デメリットの部分は少なくなると思います。
工場派遣は女性におすすめできる部分も多いので、ぜひ今回の記事を参考にして、自分にあった仕事探しをしていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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