ホームレスから社会復帰ってなかなか難しいですよね。住居がないと仕事は見つからないし、仕事がないと住居が見つからない。
でも、私はホームレスから住居と仕事を同時につかみ取りました。正直、誰でもできる簡単なことばかりです。
そこで本記事では、ホームレスから社会復帰できる方法を紹介します。
ネカフェ暮らし、ホームレス生活にピリオドを打ち、快適な暮らしができる方法を一緒に考えていきましょう。
【はじめに】ホームレスからの社会復帰はできる

賛否両論ありますが、ホームレスからの社会復帰は可能と断言します。
なぜなら、社会復帰に最も必要なのは「復帰したい強い気持ち」だからです。
そもそも、社会復帰しようと思えば誰だって可能なんですよね。
選ばなければ仕事も住居も見つかるし、健康状態に不安があっても生活保護からスタートできます。
「いや、それが見つからないんだよ」と言う人もいるかもしれません。
でも、私は言いたい。
「本気で探しましたか?」
「最初からできないと決めつけていませんか?」
実際に、私はホームレスから社会復帰できました。
社会復帰のために毎日数十キロ歩き回り、経験のない仕事をし、歯を食いしばって借金を返したから今があるんです。
強い意志があれば、あなたも社会復帰は可能です。
ホームレスの体験談

まず初めに、私のホームレス体験談を紹介します。
正直、あなたの生活環境や家庭環境、育った経緯などは全く違います。身体も健康だったので、何の参考にもならないかもしれません。
とはいえ、しんどいと思う感情はあなたと同じでした。
簡単にでいいので、ぜひ目を通してみてください。
ホームレスになったきっかけ
ホームレスになったきっかけは「借金」です。
個人で営む小さな事業ですが、建設業とBARで失敗し、お金が全く回らなくなりました。
加えて、夜の商売をしていたこともあり、反社会的勢力による「みかじめ料」問題もあります。実は、この反社会的勢力の問題で、別の恐喝被害で警察へ被害届も出しています。
断れない弱い自分とあって、300万円を借金して暴力団へ支払いました。
結果、加害者は逮捕されていますが、それは社会復帰してからの話。
残った家族の父、祖母へ涙を流し、逃げるように飛び出した日を今でも思い出します。
ホームレス時代の生活
ホームレス生活は、地元から遠く離れた他県の公園。スマホ1つで所持金は1,000円程度しかありませんでした。
まあ、お金なんてすぐ無くなりますよね。食事はできないし、風呂にももちろん入れない。
しかも、時期は真夏の8月。暑さをしのぐために、毎日のように近くのショッピングモールに居座っていました。
約2週間は水だけ飲んで食事なしで生き延びました。慣れから我慢はできるけど、食べ物の良い匂いを嗅ぐと食べたい欲求は出てくる。
蚊に刺されながら蒸し暑い公園で眠る夜がかなりしんどかったのを、今でも覚えています。
たくさんの勇気を頂いたネット小説
ホームレスの時期に、ネット小説を書きました。理由は「お金に繋がるかもしれない」と思ったから。
ただ、そんなに甘い話なんかありません。ノンフィクションでホームレスになるまでの経緯を書きましたが、1円のお金にもなりませんでした。
しかし、お金より大事なものを頂いた。それは「読者さんからの声」です。
承認欲求なんでしょうね。読んでもらえるだけで嬉しい気持ちになりました。
そして、ジャンル別のトレンドにランクインしたことで多くの読者さんに読んで頂き、励ましの言葉をたくさん頂けました。
今の自分があるのは、陰の支えという力も大きかったと思います。
派遣会社との出会い
最終的に、私は寮付きの工場派遣で働きました。
出会いは、スーパーにあるフリーペーパー。
「寮付きの工場で働いてみませんか?」というキャッチコピーに目を惹かれ、すぐさま応募しました。
そして翌日。折り返しの連絡がきて面談ができることに。
しかし、私には履歴書を買うお金も証明写真を用意するお金もない。すでに、所持金は底をついていましたからね。
そこで私は、手元にあるアイコスを売ることに。10数キロ離れたリサイクルショップまで歩き、1,000円で買い取って頂きました。
その結果、無事寮付きの仕事を紹介してもらえました。
しかし、再度私に大きな問題が生じたのです。
初めてのヒッチハイク
仕事が決まったのは、お盆休み明けの8月20日。今いる公園から約40キロ離れた場所にありました。
派遣会社「明日16時に支店まで来社頂けますか?」
時刻はすでに17時を回っている。足もお金もないから、歩いていくしか方法がありません。
しかし、私はこのチャンスを逃してはいけないと思い、2つ返事でOKを出しました。
ただ、現実問題40キロは果てしなく遠い。そして、途中でゲリラ豪雨に遭い、コンビニで雨宿りしながら途方にくれました。
「どうしよう…。間に合わない…」
大きな不安が頭によぎる中、私が取った行動は「ヒッチハイク」でした。
ノートに目的地を書き、コンビニで立ち尽くす。でも、そんな甘い話はありません。
薄汚れた30代男性なんて怪しいとしか思いませんよね。チラチラ私を見ていく人はいても、声をかけてもらえることは一度もありませんでした。
そして、21時を過ぎたころ、雨が小降りになる。「こんなとこで立ち尽くしても何も始まらない」と、私は再び歩き始めました。
そしてコンビニから出た瞬間、私の横に1台の車が止まったのです。
「乗ってください。僕で良ければ乗せていきますよ」
私より一回り年下の20歳の男性でした。実は、1時間近く私の姿を見ていたとのこと。
彼「明日休みなんで気にしなくていいですよ。一回帰ったんですけど、なんか気になって(笑)戻ってきたらまだいたから勇気を出して声をかけてみたんです」
涙が出るほど感謝しました。そしてこんなドラマのような展開、本当にあるんだなって。
名前は教えて頂けなかったけど、いつか恩返しができたらと思っています。
3週間のホームレス人生にピリオド
翌日16時、無事に入寮させて頂けました。
住んだ寮は、築25年の1Rアパート。家具家電は派遣会社からレンタルできたので、初期費用なしで生活必需品を全て揃えることができました。
久しぶりのシャワー。シャンプーや石鹸はなかったけど、温かいお湯を浴びれるだけで嬉しかったです。
そして、エアコン付きの快適な部屋。暑さを凌げるだけでもありがたいのに、布団までありましたからね。
しかも、自転車まで貸与してもらえ、2日間勤務で入社祝い金として2万円もらえました。
受入教育や健康診断などがあるため、食事に在りつけたのは入寮から5日経ってからですが、社会復帰の第一歩を踏み出せたことが本当に嬉しかったです。
ホームレスから社会復帰するためにやるべきこと

社会復帰するために、まずやるべきことを紹介します。
- 夢・目標を持つ
- 仕事と住む場所を探す
- 行動を捨てない
- 支援の相談をする
なるべくなら、全てに目を通してみてください。
あなたにとって良い答えじゃないにしても「読む」という行動を取ることが未来へと繋がります。
それでは、見ていきましょう。
夢・目標を持つ
まずは、あなたなりの夢・目標を考えてみてください。
なぜなら、社会復帰への苦労を払拭できる大きな支えになるからです。
どちらにしても、社会復帰する以上、どこかで働かなくてはなりません。
とはいえ、ただ漠然と働くだけじゃどうしても辛いことが出てきてしまいます。例えば「体が動かない」「頭が付いていかない」「人間関係が辛い」など。
でもこれって、社会復帰の最初の仕事をゴールと考えるからなんですよ。
夢・目標という次のステップへ進む過程と考えれば、社会復帰した最初の仕事はいずれ辞められるわけですから。
後々の幸せを掴むためと考えてみてください。
正直、大きな夢でも現実的な目標でも何でもいいと思います。
夢・目標は新たな道を計画しやすい
大きな夢があれば、今後のスケジュールが組みやすいです。
例えば私のようにPCを仕事にしたいなら、必要となるのが「PC」「スキル」「仕事」「ネット環境」などがあります。
ここで絶対条件として「PC」「ネット環境」は揃えなければなりませんよね?物がなければスキル習得も仕事もできませんから。
そして物が揃ったら、スキルを習得するための環境が必要になる。私の場合は、ド素人とあって仕事をしながら土日に月2万円のスクールに通いました。
その中で、空いた時間に仕事を獲得する方法や何ができるのか職種も調べてみる。
最終的に、副業で実務的なスキルを習得し、結果的に今のフリーランスへとたどり着けました。
上記は私の実体験ですが「安定した生活を得たい」「幸せな家庭を築きたい」「特定の職種に興味がある」「漠然と稼ぎたい」でもいいと思います。
仕事と住む場所を探す
社会復帰するためには、仕事と住む場所は絶対条件です。
しかし、上記2つが何より難しい。理想と現実は違いますから。
じゃあ何が必要なのか?
それは「妥協」です。
先ほど述べたように、社会復帰した最初の仕事がゴールではありません。
生活が安定すれば転職だってできるし、自ら賃貸契約を結ぶこともできます。
最初から高望みしてしまうと、仕事も住む場所も見つかりません。だからこそ、スタートは「未来のための最初のステップ」と考えておきましょう。
行動を捨てない
社会復帰するためには、行動を捨てないでください。
正直、ホームレスからでも仕事・住む場所は見つかります。
でも、それは行動ありきであること。「助けてほしい」「自分を拾ってほしい」と思う気持ちを発信するだけじゃ、誰も動いてくれません。
じゃあどうすれば周囲があなたを助けてくれるのか?
それは、本気になって行動している姿を見せることです。
他人は、あなたの頭の中は見えないんです。そして、あなたの人間性も社会復帰したい気持ちも。
だからこそ、本気で行動してみてください。
他責思考じゃ人の心は動かない
ここで注意点ですが、他責思考だとどれだけ行動しても人の心は動きません。
なぜなら、社会で頑張っている人たちも何かしら理不尽な境遇を我慢しているからです。
実際に、会社の経営不振でリストラに遭う人、ハラスメント問題で辞める人、仕事が合わずに苦しむ人はたくさんいるんです。
その中で、人は新たな道を探して我慢しながら生きている。そして、自分なりの幸せを掴んでいます。
もちろん、本人の責任だけじゃないことはみなわかっているんですけどね。
だけど「○○のせいで」と言う人より「自分が甘かった」「自分を変えて頑張る」と考える人の方が、向上心とやる気が伝わりますから。
人の心を動かすためには、まず自分が変わることを意識してみてください。
支援の相談をする
健康問題や高齢などでどうしても働き先が見つからない人は、支援の相談をしてみてください。
今住んでいる自治体の福祉事務所に相談に行くと、生活保護などの自立支援をしてくれる可能性があります。
また、住まいの困りごと相談窓口「すまこま。」に電話することで、支援サポートを受けられます。
その他にも、ホームレス支援を専門に扱うNPO法人もあるので、ぜひ相談してみてください。
ホームレスの実体験から言える厳しい現実

ホームレスから社会復帰するには、多くの厳しい現実があります。ここで紹介するのは、以下の通り。
- 周囲は助けてくれない
- できないでは進まない
- 生活保護の需給はハードルが高い
今後の心構えとして、1つずつ見ていきましょう。
周囲は助けてくれない
前提として、情で訴えてもSNSで発信しても誰も助けてくれません。
だって、他人からすればリスクしかありませんから。
ホームレスの人がどれだけ人間性が良くても、相手が読み取るのは不可能です。
金なし仕事なしの人には何かしら闇があると考えるし、自分の家に住まわせたり仕事を与えたりなんてするわけがありません。
自分で住居と仕事を探すしか方法がないと思っておいてください。
できないでは進まない
社会復帰する際に「自分にはできない」と考えてしまうと、先には進めません。
なぜなら、行動に移す際にはできないことばかりだからです。
いや、むしろ「やりたくないこと」「やったことないこと」ばかりの方が正しいかもしれません。
例えば仕事。「今の精神状態じゃできない」「この仕事は自分に不向き」と考えてしまうと、できない仕事だらけになってしまいます。
住居探しもそう。そもそも無職に部屋なんて貸さないので、収入源を見つけなければなりません。
「じゃあ今できる収入源を探そう」と考えますが、お金がない状態で稼げる仕事なんてまあないですよね。内職だって部屋が必要だし、怪しい副業に手を出しても1銭も稼げませんから。
結果「住居探し→仕事探し→住居探し→仕事探し」の負のスパイラルに入って何も進まないわけです。
仕事を探せば、意外と誰でもできる仕事があったりします。社会復帰の強い意志があるなら、ぜひチャレンジしてみてください。
軽作業は誰でもできる仕事が多い
仕事に不安がある人は、軽作業派遣をおすすめします。
軽作業とは、梱包や仕分けなど身体への負荷が軽い仕事のことです。
平均時給は、求人ボックスによると派遣1,288円、アルバイト・パート1,078円となっています。
しかも、派遣会社の多くは寮が用意してある。住居+仕事が見つかると考えれば、こんなに良い話はありません。
興味がある人は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
生活保護の受給はハードルが高い
ホームレスの社会復帰といえば「生活保護」ですが、正直受給のハードルがかなり高いです。
なぜなら、住所不定の人は門前払いする風潮があるためです。
これっておかしな話なんですけどね。住居がないなら住まいをサポートするのが生活保護の役目だし、社会復帰のためには手を差し伸べなくてはいけないんです。
とはいえ、全ての申請に応じてしまうと、社会復帰の意思がない人にまで生活保護を受給させなければなりません。
結論、福祉事務所は社会復帰の意思の有無を見極めるのが難しいんです。
しかも、福祉事務所は国から予算が出ている。ただでさえ予算が足りていないのに、なりふり構わず受給されられませんよね。
受給できるか否かは、担当者の当たり外れという運の要素もあると考えておいてください。
おすすめは寮付きの派遣を探すこと

私がおすすめするのは、寮付きの派遣を探すことです。
なぜなら、住居と仕事が同時に見つかるのに加えて、一時的に生活が安定するからです。
さらに、派遣会社のほとんどが家具家電付きの寮で初期費用が不要。赴任費用もチケットを用意してくれます。
そしてもう1つ大きな利点は、給料の前払い制度を用意している派遣会社が多いことです。
正直、今1,000円もらえるだけで嬉しいと思いませんか?派遣会社で数日間働けば、快適な住まいと併せて1万円程度手に入るんです。
確かに苦労があるかもしれません。初めて経験する職種だと、より一層しんどさを感じるでしょう。
でも、それ以上の幸せも味わえます。温かいご飯が食べられ、快適な環境で眠りにつき、時には贅沢に外食だってできるんですから。
当たり前の生活がどれほど幸せなのか、実感できるはずです。
社会復帰におすすめの求人支援サイト

最後に、社会復帰におすすめの求人支援サービスを紹介します。
- 寮付き仕事.com
- 日総工産
上記のサービスに費用は要りません。完全無料で寮と仕事を紹介してくれます。
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まとめ
最後になりますが、ホームレスからの社会復帰を目指す人はできない理由を考えないよう心がけてみてください。
「できないかも」が雑念で入ると、もう先には進めません。
まずはやってみること。そして、もしできないなら違う道を探せばいいだけです。
人生は一度きりですからね。最初の辛抱は、のちに幸せへと繋がります。
あなたが強く社会復帰の意思を持ったことで、本記事と出会えました。この行動を忘れずに、楽しい人生を送っていきましょう。
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