派遣社員とは?期間工・正社員・アルバイトとの違いを簡単に解説

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  • 派遣社員ってそもそもどんな仕組みなの?
  • 派遣社員と正社員の違いは?
  • 期間工と派遣はどっちがいいんだろう?

上記の疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、派遣社員とはどんな働き方なのかを紹介します。また、正社員・パート・期間工・請負契約との違いについてもまとめました。

ぜひ転職活動に役立ててください。

やなし
やなし

本記事ではあえて簡単にまとめています。あなたに合った働き方を見つけていきましょう。

派遣社員とは

派遣社員とは

派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を結んでどこかしらの派遣先で働くことです。イメージすると、以下のような感じです。

派遣社員とは

要するに、あなたは派遣会社の社員ってことです。派遣先の企業は働く場所に過ぎず、雇用契約はありません。

そのため、給料を貰うのも社会保険に加入するのも派遣会社になります。

派遣社員の待遇

一般的な派遣社員の待遇は、以下の通りです。

  • 給料は働いた分(時給・月給で異なる)
  • ボーナス・昇給は基本なし
  • 残業・深夜手当はホワイトが多い
  • 派遣切りの可能性がある

メリットは、働いた分はきっちり還元されることですね。労働者派遣法が厳しいので、正社員のようなブラック待遇はほとんどありません。

ただ逆に考えると、休みが多ければ給料が減るってことです。しかも、昇給やボーナスがないことから、成果を上げてもスキルアップできても同じ給料のまま働き続けなくてはなりません。

40代以降に派遣切りに遭うと仕事の選択肢が急激に狭まるので、家庭を支える立場にある人は繋ぎとして考えておいた方が良いでしょう。

仕事の指示は派遣先の企業

仕事の指揮・命令は、派遣先の企業から受けることになります。要するに、仕事を教えてもらうのは派遣先、作業の不明点を聞くのも派遣先ってことですね。

よって、派遣会社に仕事についての質問をしても明確なアドバイスは貰えません

ただし、派遣先における人間関係トラブルや契約相違などの相談は受け付けています。メンタルケアとフォローが派遣会社の仕事なので、小さなストレスでもまずは相談しましょう。

やなし
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トラブルが生じた場合は、派遣会社が派遣先に出向いて闘ってくれます。

派遣社員の雇用形態

派遣社員の雇用形態

派遣社員の雇用形態には、主に以下の3つがあります。

  • 有期雇用
  • 無期雇用
  • 紹介予定派遣

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

有期雇用

有期雇用とは、雇用期間を定めて派遣先で働くことです。「派遣は3年」と聞いたことあるかと思いますが、同一派遣先で3年までと決められているのがこの有期雇用です。

登録型になるので、派遣会社の社員ではなくスタッフという感じですね。雇用期間が終えると派遣契約も終了し、再び別の職場を探さなくてはなりません。

やなし
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メリットは、転職活動の繋ぎとして利用できること、辞める際の手続きが簡単に済むことですね。資格取得など目的がある人に最適です。

無期雇用

無期雇用とは、期間を定めず派遣として働ける雇用形態です。要するに、3年を超えても同じ派遣先で働けるってことです。

さらに、無期雇用派遣の場合は派遣会社の社員扱いとなります。離職中でも給料がもらえるので、有期雇用よりは安定します。

やなし
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とはいえ、働く意思は必要です。基本はすぐ別の職場を紹介されると思っておきましょう。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、派遣先への直接雇用を前提に働くことです。最初は派遣ですが、企業が必要な人材だと判断すれば正社員雇用の可能性も出てきます。

ただし、あくまで「直接雇用」なので、場合によっては契約社員になるかもしれません。加えて、直接雇用が保証されているわけでないです。

とはいえ、純粋な派遣で働くより雇用される可能性は高まります。手に職を付けたい人は、紹介予定派遣の求人を探してみましょう。

派遣とその他雇用形態の違い

派遣と正社員・パート・期間工の違い

その他雇用形態との違いを解説します。

派遣と正社員の違い

正社員とは、正規雇用のことです。企業に直接雇用となり、雇用期間に定めもなければ簡単に首を切られることもありません。

派遣社員との大きな違いは、以下の通りです。

  • 基本は定年まで働ける
  • ボーナス・昇進・昇給がある
  • 転勤・異動があっても職場は同じ

結論、安定するってことですね。しかも、スキルや年齢とともに給料が上がる傾向にあるので、長く働くほどメリットが大きいです。

無期雇用派遣と正社員の違い

無期雇用派遣も社員ですが、給料は派遣先で毎回異なります。さらに、職場が変われば再度一から仕事を覚えなければなりません。

加えて、人間関係も最初から築き上げる必要が出てくるので、社員であっても働き方は派遣のままだと思っておきましょう。

派遣とアルバイトの違い

アルバイト・パートとは、企業に直接雇用されるパートタイム労働者のことです。主な違いは、以下の通りです。

  • パートタイム労働法と労働者派遣法の違い
  • 直接雇用のパートに対し派遣は派遣会社を挟む間接雇用
  • 給料は派遣の方が高い傾向にある

パートだと、給料や労働時間の直接交渉が可能です。そのため、扶養内で働きたい人、週2~3日勤務など条件がある人におすすめですね。

一方で、派遣の場合は派遣会社と派遣先の企業で派遣契約を結んでいます。よって、週5日8時間勤務と定めているなら、その契約に従わなくてはなりません。

また、厚生労働省調べによる平均時給は、派遣1,510円、パート1,248円となっています。

参考元:厚生労働省|令和4年派遣労働者実態調査の概況
参考元:厚生労働省|毎月勤労統計調査 令和4年度分結果確報

派遣と期間工の違い

期間工とは、期間を定めて企業に直接雇用されることです。自動車メーカーや部品メーカーなど、製造業の仕事に多い働き方となります。

派遣との違いは、以下の通りです。

  • 期間工はメーカー直接雇用に対し派遣は間接雇用
  • 期間工は祝い金・満了慰労金などが高額
  • 期間工満了後、正社員雇用の可能性が出てくる
  • 期間工の仕事は基本きつい
  • 残業が多く交代勤務が基本

期間工は大手製造メーカーが中心なので、基本的に仕事がきついです。ただその分の見返りは大きいですけどね。

また、直接雇用となるので、契約満了後に正社員になれる可能性は派遣より高いです。

短期間で大きく稼ぎたい人、正社員を目指したい人におすすめの働き方といえます。

派遣と請負契約の違い

請負契約とは、派遣会社が請負会社として仕事を受注し、発注者に成果物を納品することです。要は、働き方が派遣ではありません。

派遣との違いは、以下の通りです。

  • 仕事の指示も契約も請負元である派遣会社
  • 現場責任者やリーダーに昇格あり
  • 雇用契約は派遣会社と直接(正社員または契約社員)
  • 仕事の相談を派遣会社にできる
  • 仕事が限られ途切れる可能性あり

一番のメリットは、同じメンバーで仕事ができる点でしょう。派遣先によっては派遣社員を雑に扱う人もいるので、変な人間関係に悩むことはありません。

ただし、請負は仕事が限られることから、収入が不安定になりがちです。加えて、高い成果物を納める必要があるので、未経験者が採用される可能性は高くありません。

派遣社員についてよくある質問

Q&A
Q
派遣のメリットは?
A

未経験から働ける点です。特に、工場勤務は未経験可の高時給求人が多いので、スキルや資格がない人もぜひ挑戦してみてください。

Q
派遣のデメリットは?
A
Q
ローンの勤務先にはなんて書けばいい?
A

勤務先に書くのは派遣会社です。派遣先を書いても在籍確認ができないので、間違えないようにしましょう。

まとめ

派遣を上手に活用すると、転職活動への繋ぎや短期間の貯蓄に大きく役立ちます。特に、工場は未経験可の高時給求人が多いので、現在収入がない人でもすぐに生活が安定するでしょう。

とはいえ、派遣はあくまで派遣です。無期雇用派遣で働けたとしても、正社員の方が圧倒的にメリットが大きいです。

将来のビジョンを立てつつ、次なるステップへ繋げていきましょう。

プロフィール
この記事を書いた人
やなし

1987年福岡県生まれ(2024年現在37歳)
中卒で建設業に就職し、26歳で建設業とBARを同時進行で自営スタート。
32歳に経営破綻。
その後、派遣会社2社、工場3件を渡り歩く。
2021年8月にWEBライターフリーランスへ。

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