無期雇用派遣とは?正社員・有期雇用派遣との違いを解説

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  • 無期雇用派遣ってどういうこと?
  • 正社員や有期雇用派遣と何が違うの?

無期雇用派遣は、派遣社員ながら派遣元と無期契約を結ぶ雇用形態です。通常の派遣と違い、契約期間の縛りがなく安定した雇用が期待できるため、長期的に働きたい方に向いています。

本記事では、無期雇用派遣の概要、正社員や有期雇用派遣との違い、メリット・デメリットを詳しく解説します。あなたに合った働き方を見つけるための参考にしてください。

【本記事で知れること】

  • 無期雇用派遣の定義と仕組み
  • 正社員・有期雇用派遣との違い
  • 無期雇用派遣のメリット・デメリット

無期雇用派遣とは

無期雇用派遣とは

無期雇用派遣とは、派遣社員として企業で働きながら、派遣元企業と無期契約を結ぶ雇用形態です。

そもそも、通常の派遣契約では一定の期間が終了すると契約が途切れるデメリットがあります。

一方無期雇用派遣では、派遣元企業との雇用契約が継続されるため、派遣先の契約が終了してもすぐに雇用が途切れる心配がありません。

さらに、同一派遣先で3年以上働けない通常の派遣契約とは違い、無期雇用派遣なら同じ派遣先で期限なく働き続けることが可能です。

2013年の無期限雇用派遣の導入により、派遣社員として安定した働き方が可能となりました。

長期的な雇用を望む方や、転職活動を頻繁に行わずに同じ派遣元の支援で働きたい方にとって大きなメリットです。

正社員との違い

無期雇用派遣と正社員の大きな違いは、派遣の場合は雇用主が派遣元企業であることです。一方正社員は勤務先企業に直接雇用されます。

そのため、正社員で働くと福利厚生や昇給など派遣に比べて好待遇です。

逆に無期雇用派遣では派遣元が給与や福利厚生を提供するため、昇給や待遇改善は難しいのが実情といえます。

有期雇用派遣との違い

有期雇用派遣は、契約期間が設定された一時的な派遣契約です。いわゆる3年ルールってやつですね。無期雇用派遣のように、同じ派遣先で働き続けられません。

とはいえ、派遣先を転々としながら同じ派遣会社で有期雇用契約を結び続ける人もいます。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、次の章をご覧になった上で検討してみてください。

無期雇用派遣で働くメリット

無期雇用派遣のメリット

無期雇用派遣には、雇用の安定性や良い条件が揃っており、3年ルールの適用がないことや収入の安定、ボーナス支給などのメリットがあります。

無期雇用派遣で働くメリットは次の3つです。

  • 3年ルールの縛りがない
  • ボーナスありの派遣会社もある
  • 収入が安定する

それぞれの理由について、詳しく説明します。

3年ルールの縛りがない

無期雇用派遣では、一般的な派遣社員に課される「3年ルール」が適用されません

通常、派遣社員は同じ職場で最長3年までしか働けない制限が設けられているのですが、無期雇用派遣ではこの縛りがないため、3年以上同じ職場で働き続けられます。

職場の異動が少なく、同じ環境でじっくりとキャリアを積み重ねたい方にとって大きなメリットとなるでしょう。

また、長期的に安定した環境でスキルを磨くことで、より深い業務知識や専門性を身に付けることができ、結果的にキャリアの向上にもつながります。

ボーナスありの派遣会社もある

無期雇用派遣では、派遣元企業によってはボーナスが支給されることがあります通常の派遣社員にはボーナスがないため、無期雇用派遣ならではの大きなメリットといえます。

さらに、派遣会社によっては基本給制を導入しており、収入面でも正社員に近い安定を得やすいです。

ただし、ボーナスの有無や支給額は派遣元企業によって異なります。契約前に条件をしっかりと確認しておきましょう。

収入が安定する

無期雇用派遣は、派遣先が決まっていない待期期間中でも給料が出ます。なぜなら、雇用契約を結んでいる以上賃金の支払い義務が生じるからです。

ただし、残念ながら最低賃金程度しか保証されません。就業規則や雇用契約書に記載された金額になるので、過度な期待は禁物です。

とはいえ、派遣会社からすれば、収入減がない派遣社員の雇用を維持するのはリスクしかありませんよね?

簡単に解雇できないのが無期雇用派遣なので、派遣会社はすぐに働き先を見つけようとします。よって、結果的に収入の安定へと繋がりやすいです。

無期雇用派遣のデメリット

無期雇用派遣のデメリット

無期雇用派遣には安定性が魅力ですが、やはりデメリットも存在します。ネガティブな事実を踏まえていないと、いざ働く際に後悔するかもしれません。

無期雇用派遣のデメリットは、次の3つです。

  • 採用選考が厳しい
  • 派遣先の異動を強いられるケースがある
  • 有期雇用派遣より給料が下がることも

それぞれについて、詳しく解説します。

採用選考が厳しい

無期雇用派遣の採用選考は、有期雇用派遣と比べて厳しくなる傾向があります。なぜなら、無期契約を結ぶと簡単に解雇できないためです。

さらに、長く働いてもらうためにも、派遣元企業が長期的な視点でのスキルや適性を重視します。

そのため、ほとんどの派遣会社がいきなり無期雇用契約を結ぶことはありません。一定の期間有期雇用で働いた後に、無期雇用の打診をするのが一般的です。

派遣先の異動を強いられるケースがある

無期雇用派遣は、派遣会社に常に雇用されている状態です。そのため、派遣元から異動の指示があったら従わなければなりません

とはいえ、派遣先と契約を結んでいる間に異動を強いられるケースは少ないです。あるとすれば、派遣先との契約が終わった後ですね。

場合によっては、自分のスキルや希望に合わないケースがあります。また、派遣先での部署異動も同様なので、念頭に置いておきましょう。

有期雇用派遣より給料が下がることも

無期雇用派遣は安定した収入が期待できる反面、有期雇用派遣に比べて給料が下がる場合があります。

よくあるのが、時給から基本給に変更されるケースですね。待期期間中の支払いや賞与を付ける代わりに、1日あたりの賃金が安くなったりします。

さらに、時給制じゃなくなれば、繁忙期は必然的に一般派遣の方が稼げます。残業や深夜手当も1日あたりの賃金から割増計算されるので「毎月の給料が下がった」と嘆く人も少なくありません。

一生派遣で働く気がないのであれば、有期雇用派遣の方がメリットが大きいです。

無期を打診された時、先輩同僚から「やめとけ。稼げんし後悔するぞ」と助言を頂きました。一方で「家族がいるし安定して助かる」という人もいたので、本当に人によりけりです。

まとめ

無期雇用派遣は、安定した雇用と収入が期待できる働き方です。ただし、異動の可能性や給与面での差があるため、自分の働き方・生活に合うかしっかりと検討することが重要です。

有期・無期のメリット・デメリットを理解し、あなたに合った安定したキャリアを選択していきましょう。

また、本サイトでは「工場派遣のリアル」や「おすすめ派遣会社」を紹介しています。気になる記事があれば、ぜひ役立ててください。

プロフィール
この記事を書いた人
やなし

1987年福岡県生まれ(2024年現在37歳)
中卒で建設業に就職し、26歳で建設業とBARを同時進行で自営スタート。
32歳に経営破綻。
その後、派遣会社2社、工場3件を渡り歩く。
2021年8月にWEBライターフリーランスへ。

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