工場派遣は、なぜか底辺という声があがっていますよね。
「底辺」はネガティブなワードですから、これから工場派遣にチャレンジする人はどうしようか躊躇するはずです。
そこで今回は、工場派遣が底辺といわれる理由について紹介します。ぜひご参考ください。
工場派遣で働いた経験から真実を解説していきます。
【本記事で知れること】
【結論】工場派遣は底辺ではない
結論からいいます。工場派遣は底辺ではありません。
底辺ではない理由は後ほど詳しく解説しますが、そもそも社会の役に立つ職業に底辺なんてありますかね?
実際に、生活必需品を作っている製造業では派遣の割合が23.6%を占めています。
要は、工場で派遣社員が働いてくれないと、社会の皆さんの生活が不便になるってことなんです。
職業に優劣をつける人の方が問題なので、あまり気にする必要はありません。
そもそも底辺とはどんな人間を指すのか
前提として「底辺な人間」に定義はありません。ただし、以下のような人を底辺という人がいます。
詐欺師や犯罪行為で収入を得る人は、底辺といわれても仕方ありません。
ただ後は偏見でしかないですよね?人によって得意分野と苦手分野は違うし、お金の考え方だって皆さん異なります。
社会の役に立つ仕事をやって、収入が少ないから、労働環境がきついから底辺なのかって話です。
働けない理由がある人もいるし、主観で一括りに「底辺な人」と決めつけるのは安易な考えに過ぎません。
工場派遣が底辺といわれる7つの理由
底辺職ではない工場派遣ですが、イメージで底辺という人がいるのは事実です。底辺といわれている理由は、以下の通りです。
- 誰でもできる仕事が多い
- 学歴が必要ない
- きつい・汚い・危険の3K職
- 雇用が安定しない
- 将来性がない
- 多種多様な人間が働いている
- 労働に見合った収入ではない
それでは、見ていきましょう。
誰でもできる仕事が多い
工場派遣は、未経験から働ける仕事です。資格なしで誰でも覚えられる作業が多いことから、価値が低い仕事として底辺といわれたりします。
事実、スキル取得者が少ない仕事=価値が高いです。とはいえ、その逆が底辺ではありません。
正直、かなり安易な考えだなと私は思っています。
学歴が必要ない
工場派遣は学歴不問で働けるので、学歴でランク付けする人は底辺の仕事と決めつけてしまいます。
まあ、高学歴の人は学生時代に相当な努力をしていますからね。私も実際にできないことだったので、実に素晴らしいと思います。
とはいえ、人を見下す人間性を持ち合わせていると話は別です。現代社会は、企業の社長や役職付き、努力をした人ほど学歴を問わない傾向にあります。
こういった人たちは、低学歴=底辺という固定観念が抜けきれないのでしょう。
きつい・汚い・危険の3K職
工場は、きつい・汚い・危険の3K職というイメージを持たれています。確かに、身体を使う仕事で汚れることもあり、常に危険と隣り合わせなのは否めません。
ただ、3k=底辺って意味が分かりませんよね。こんな仕事はしたくないと思うのは自由ですが、作業環境で優劣を決められないかと。
本当に底辺のイメージでしかありません。
雇用が安定しない
派遣は、雇用が安定しません。派遣切りに遭うと無職になるので、リスクと隣り合わせで働ける神経を底辺と思われるのでしょう。
または、正社員が当然といわれる中で派遣を選んでいるのも理由の1つかもしれません。
将来性がない
工場派遣は昇給・退職金がないので、一生同じ賃金で働き続けるのみです。加えて、スキルや知識が身に付かず手に職にならないことから、将来性はないと断言できます。
底辺といわれる理由は「低収入のまま働き続けること」「職を転々とする可能性があること」ですかね。
底辺とはあまり関連性がないにしても、一生の仕事にすると将来的に厳しくなるかもしれません。
多種多様な人間が働いている
工場派遣は、多種多様な人間が働いています。例えば、以下のような人。
- 家事・育児中の主婦
- 転職活動の繋ぎ
- ブランクありで働く前無職
- 仕事がない中途採用者
- 刑務所上がり
社会的にネガティブな事情を抱えた人もいるので、底辺職といわれたりします。
また、すぐ辞める人や無断欠勤・遅刻早退を繰り返す人もいて、イメージ的に底辺といわれるケースも多いです。
労働に見合った収入ではない
工場派遣は高時給のお仕事が多いんですが、労働条件の過酷さを加味すると見合わない給料と思われがちです。
年収400万円でも、仕事内容で持たれる印象は違いますからね。
空調完備で涼しく働く人と暑い中汗水たらして労働する人がいるなら、どうしても前者の方が良い仕事って思われやすいです。
工場派遣が底辺ではないと言い切れる理由
次は、結論となる工場派遣は底辺ではないと言い切れる理由について紹介します。
- そもそも仕事に底辺などない
- メリットが多い仕事である
- 工場は派遣ありきで成り立つ業界
それぞれについて、以下で解説します。
そもそも仕事に底辺などない
そもそも、仕事に底辺などありません。これは、職業・働き方・雇用形態など全てを含む仕事に対してです。
世の中、何の仕事が欠けても社会が回らないんです。天災が多い近年、土木や建設業の人が汗水たらして働いているおかげで日本の安全が保たれています。
また、アルバイトやパート、派遣が人材不足を補ってくれるおかげで経済が安定しているんです。
人間1人じゃ生きられない事実、誰かに助けてもらっている事実を理解している人は、感謝の気持ちから軽々しく底辺なんて言葉は使いません。
メリットが多い仕事である
工場派遣はきつい仕事ですが、実は多くのメリットがあるんです。代表的なメリットは、以下の通りです。
- 時給相場が高い
- 初期費用なしの寮に入って仕事ができる
- 祝い金がもらえる仕事がある
- 無期雇用派遣なら同じ工場で一生働ける
- 短期派遣なら転職の繋ぎに最適
- 育休・産休が取れる派遣会社もある
- 社会保険完備・有給制度あり
要は、高時給で柔軟な働き方ができるってことですね。
メリットをあげればキリがないのでここでストップしますが、働いた人にしか分からない利点がたくさんあります。
現に私は借金400万円を返済して現職に就くことができました。出会えてよかったと率直に思います。
工場は派遣ありきで成り立つ業界
冒頭でも触れましたが、工場は派遣ありきで成り立つ業界です。
厚生労働省によると、派遣労働者が就業している事業所は全業種で12.3%、そして製造業は23.6%と全体トップを誇ります。
工場・製造業は慢性的な人手不足なので、派遣がいないと仕事が回らないんですよね。
実際に働いてみるとわかりますが、工場は派遣だらけです。事業所の約50%は5人以上働いているとデータがあるので、気になる人は一度参考資料をご覧になってみてください。
【要注意】工場派遣を一生の仕事にはすべきでない
これは持論ですが、底辺ではないにしろ工場派遣を一生の仕事にすべきではありません。
その理由は、以下の通りです。
わざわざ【要注意】まで付けたのは、工場派遣は快適すぎて抜け出せないんですよね。
住む家は寮があるし、仕事を選ばなければ他の工場に異動できる。社会保険完備で手取り20万円くらいは確保でき、生活に困ることはありません。
そうすると、10年、20年と過ぎていき、あっという間に定年を迎えます。そこで貯蓄がなかったら、一生何かしらの仕事をしなければなりません。
家計を支える人が他にいるなら良い仕事ですが、自分の収入のみで生きていく人は早めの転職活動を視野に入れましょう。
まとめ:工場派遣を上手く利用して正社員を目指そう
今回は、工場派遣が底辺といわれる理由について紹介してきました。
上でも触れたように、工場派遣は一生の仕事ではありません。繋ぎとして活用し、正社員で働ける会社を探していきましょう。
本サイトでは、工場派遣のリアルについて紹介しています。他の記事もぜひご参考ください。
コメント