一家の大黒柱となる旦那さんが工場派遣で働くとなると、その将来に不安を感じる方も多いでしょう。実際に、派遣で働く旦那さんを持つ家庭では賛否両論があるようです。
そこで本記事では、工場派遣で働く旦那さんに対するリアルな意見をまとめました。さらに、工場派遣で働くメリット・デメリット、扶養に関するポイントについても解説します。
旦那さんの働き方について改めて考え、将来に向けた話し合いのきっかけにしてみてください。
女性目線の意見も書いています!ぜひご覧ください!
【本記事で知れること】
【リアルな声】工場派遣で働く旦那はあり?
まずは、旦那さんが工場派遣で働くことについて周りはどう思うのか見ていきましょう。
ポジティブな声
はい、旦那がトヨタの工場勤務になります
私自身も派遣で働いてた経験があります。
少し長くなります派遣会社から派遣の場合は給料も派遣会社からの給料になるので社員、期間工とは変わってきます。
引用元:mamari
時間給(もしくは月給制)、残業代、有給数、ボーナス(有無)が派遣会社によってはとても待遇がいいみたいで社員より給料がいいところもあるとか
うちの旦那、工場の派遣で働いてるんですが
引用元:mamari
給料が良くて 有給もある。
メリットは
引用元:mamasta
嫌だと思ったら派遣会社の担当に言えば次の日にはもう行かなくていい
派遣先の会社に「今月いっぱいで辞めたいです」を言わなくてすむし、暗黙の了解の今月中まで働かなきゃ…がない。
担当者も結構適当だから「あー分かりましたー!伝えておきまーす」って感じ
知り合いが子供3人いて家も車も持っていて専業主婦。
引用元:mamasta
旦那はどこかの工場で働いているらしい。
どんだけ稼げるんだ、工場って。
上記のまとめは、以下の通りです。
評判を見る限り、派遣でも正社員並みの待遇があるようですね。やはり、同一労働同一賃金の影響が大きいのでしょう。
とはいえ、メリットをひねり出した感は否めません。旦那が工場派遣で働くことを、完全に納得はしていないのが実際のところでしょう。
私も旦那から「工場派遣で働きたい」と言われたら…完全に同意できないかもです。
ネガティブな声
ボーナスなし、無期限雇用だとして
引用元:mamasuta
家族手当てとか
引用元:mamari
制度などは正社員のほうがいいんです。
派遣はもしクビになったらって
考えると後がないんで(TT)
私はナシだな。
引用元:mamasuta
派遣で年収300万なんて、生活できない。
夫婦が納得してるならいいと思う。
でも自分の旦那がなら嫌です。そもそも工場勤務が無理。
引用元:mamasuta
上記のまとめは、以下の通りです。
旦那が「工場勤務」「派遣」という時点で引っかかる人もいるようですね。世間に与える印象がどうしても気になってしまうのでしょう。
また、手当や賞与などの待遇面はやはり正社員の方が良いです。長く派遣で働くほど、正規雇用者との差が生じてしまいます。
私的には、工場で働くのは全然ありだけど「派遣はちょっと…」ってなっちゃいます。
旦那が工場派遣で働くメリット
否定的な声が多い工場派遣ですが、家族にとってのメリットも存在します。旦那が工場派遣で働くメリットは、以下の通りです。
- 就労当初の稼ぎが大きい
- 社会保険に加入できる
- 扶養に入れる
それでは、見ていきましょう。
就労当初の稼ぎが大きい
工場派遣は、一般的な仕事に比べて就労当初の稼ぎが大きいです。なぜなら、高時給かつ祝い金ありの仕事が多数存在するためです。
そもそも、正社員の給料って右肩上がりですよね?だからこそ、就労当初は低賃金に設定されていることが基本です。
一方派遣の場合は、昇給・昇進・ボーナスが基本ありません。ただし、同一労働同一賃金という「正規雇用と非正規雇用が同じ労働時間なら同じ賃金を与えましょう」といった制度が存在します。
よって、最初から高賃金で働くことが可能なんです。事実、工場派遣の時給相場は1,400円~1,600円と高めに設定されています。
また、入社祝い金として数十万円もらえたり、工場は残業や深夜が多いことで短期間で効率的に稼げたりできます。
転職の繋ぎで利用するなら全然ありですね!
社会保険に加入できる
工場派遣では、一定の勤務条件を満たせば社会保険に加入できます。社会保険とは、健康保険や厚生年金、雇用保険などです。
社会保険に加入することで、医療費負担の軽減や将来の年金受給資格を得られます。繋ぎで利用しても年金の納付が途切れないってありがたいですよね。
また、失業時の失業手当など、社会保険は家族にとって大きな安心材料です。
フルタイムで働けば基本加入できるので、詳細については契約する派遣会社に尋ねてみましょう。
扶養に入れる
派遣でも、旦那さんの扶養に入れます。詳細は「派遣の扶養について」の章で解説しますが、配偶者の収入が一定の範囲内であれば税金や社会保険の負担軽減が可能です。
また、扶養内で働くことで、家庭の収入バランスを安定させられます。
派遣会社に相談するとサポートしてくれるので、旦那さんと話し合いながら将来設計をしていきましょう。
旦那が工場派遣で働くデメリットと注意点
工場派遣で働くには、いくつかのデメリットや注意点が存在します。事前に理解することで、家族としても今後の働き方について計画を立てやすくなるでしょう。
旦那が工場派遣で働くデメリットは、以下の通りです。
- 長く働くほど賃金が横ばいになる
- 派遣切りのリスクがある
- 無期限雇用派遣は抜け出しにくい
それぞれについて、詳しく説明していきます。
長く働くほど賃金が横ばいになる
工場派遣の仕事には、基本的に昇給・昇進がありません。そのため、どれだけ長期間働いても収入が増えることなく横ばいのままです。
加えて、ボーナスや退職金が支給されないため、貯蓄がしにくく老後の資金面で不安が残るでしょう。
特に、今後は子どもの進学や引っ越しといった将来の出費が増える時期が訪れます。家計が厳しくなる現実からは逃れられません。
将来的な収入計画と生活設計はしっかり考えておきましょう。
派遣切りのリスクがある
派遣社員で働く以上、派遣切りのリスクは常に付きまといます。派遣は基本的に契約更新が前提のため、契約期間が終了すると同時に仕事がなくなる可能性があるためです。
特に、工場は製造業にあたることから、需要・供給と社会情勢の影響を受けやすいです。生産量が減少してしまうと、工場の経済状況によっては契約が打ち切られることも少なくありません。
そのため、突然の解雇に備えて貯金やスキルの見直しが必要になります。さらに、事前通知なく契約解除されるケースが多いため、すぐに次の仕事を探さなければならない状況になる可能性も高いです。
リーマンショックやコロナの影響で派遣切りに遭った人は多いです。
無期雇用派遣は抜け出しにくい
無期雇用派遣で働くと、派遣という立場から抜け出すタイミングを逃しやすいです。理由は、以下の通り。
- 同じ工場でずっと働けて居心地がいい
- 日本の年収の中央値くらいは稼げてしまう
- 今より正社員転職直後の給料の方が安い
- 社会保険や扶養など正規雇用と同じ福利厚生がある
- 年齢を重ねるにつれキャリアチェンジのリスクが高まる
要するに、新たなキャリアにチャレンジする理由がなくなってしまうんですよね…。
月30万円稼げるなら年収360万円になるし、日本の中央値である396万円と大きな差はありません。
しかし、定年後の貯蓄や退職金を考えると、派遣で働き続けるのは大きなリスクです。早めのキャリアチェンジをおすすめします。
老後資産は夫婦で年金40万円としても、貯蓄が最低2000万円必要といわれています。
配偶者が入れる派遣の扶養について
派遣の扶養には、以下の2種類があります。
- 社会保険の扶養
- 所得税の扶養
それぞれ条件があるため、簡単に説明します。
社会保険の扶養
配偶者であるあなたの年収が130万円以下なら、旦那さんの社会保険の扶養に入れます。
派遣で社会保険に加入できる条件は、以下の通りです。
- 所定労働時間20時間以上
- 月の賃金8.8万円以上(年収106万円以上)
- 継続勤務期間の見込みが2ヶ月以上
- 勤務先の従業員が51名以上
- 学生以外
フルタイムで継続勤務を予定しているなら、社会保険に加入できないことはありません。
そのため、旦那さんの扶養に入れるかどうかは配偶者の年収がカギを握っているってことですね。
所得税の扶養
派遣で所得税の扶養に入るには、配偶者の給与収入が103万円以下であることが条件です。その他にも、以下の条件に当てはまる必要があります。
- 民法の規定による配偶者であること
- 納税者(旦那)と生活を共にしていること
- 合計所得金額が年間48万円以下(給与収入103万円以下)
配偶者控除にはさまざまな要件がありますが、派遣の場合は配偶者の所得が大きくカギを握っているってことですね。
とりあえず配偶者の給与収入が103万円以下なら、社会保険と所得税の両方の扶養に入れます。夫婦の収入が大きくないなら、配偶者の収入をおさえた方が節税に繋がりますね。
まとめ:早めに正社員を目指すよう話し合おう
工場派遣は日本の中央値程度の年収を稼げるため、共働きの家庭なら特別生活に困ることはないでしょう。
しかし、派遣は昇給・ボーナス・退職金がありません。そのため、将来的な不安は一生付きまといます。
家庭円満のためには、やはり安定した収入が必要です。勤続年数が長いほど昇給・退職金が有利になるので、早い段階で正社員転職を目指すよう夫婦で話し合っていきましょう。
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